Anker製品といえば低価格でそこそこ物がいいというのが今までの共通認識でした。
しかし、最近のAnkerは自社製品に自身がついてきたのか、だんだんと価格の高い製品を繰り出すようになってきました。
もちろんそれ自体は決して悪いことではないのですが、それで低価格帯のラインナップが疎かになってしまうのは良くないと思います。
TWSが特に顕著でわかりやすい
始めのころ、Ankerの完全ワイヤレスイヤホンは低価格帯を中心に展開していました。だいたい5000円クラスのTWSで、音質的にはドンシャリの元気な音で、オーディオグレードとは言えないけれど、気軽につかえていい製品ではありました。
しかし、次第にその価格はつり上がって行きます。自社の専用アプリに対応した製品がではじめて、そのお値段は1万円前後。この時点でAVIOTなどの完全ワイヤレスイヤホンとバチバチやり合う感じになってきます。
そして2021年10月末頃、Ankerはついに2万円前後の高級モデルを販売します。もはやAnker(安価)ではない製品で、他社のオーディオグレードハイエンドとしのぎを削り始めるようになりました。
製品的にはどうなのか
Anker Soundcore Liberty 3 Proに関する講釈です。
私自身、流石に高いのとあまり魅力を感じない為に購入は控えていますが、その評判はまあガジェ屋のイヤホンといった感じですね。
ウルトラノイズキャンセリングという独自のANC機能を持っているし、アンビエントモードなどもあるし、アプリも使いやすい。
ガジェモノ的な側面でみれば、非常に評判は良いと思います。
しかし、音質的な面で見ると、やはり厳しい意見が多いです。始めたBAを積んでいるモデルだけど、今までの良さを潰してしまっているとか、悪い音質ではないけど、この価格なら他にも強い対抗馬がいるしと。
Ankerも確かに実力はつけてきていますが、音作りという面ではいま一歩及ばないというのが問題かと。
そもそもSONYだったりaudio-technicaだったりの製品が同価格帯で販売しているのに、オーディオメーカーとしては格がだいぶ下のAnker製品を同じ価格で買うのかと言われるとどうしても躊躇しますよね。
まとめ
別に高級モデルを出すのは良いし、むしろステップアップしていく意欲は持っておかないと駄目です。
ただ今までのユーザーを大事にするのであれば、5000円前後のTWSのラインナップも充実させて欲しいですね。
少なくとも今の評判のフラグシップモデルは、価格もあって人にはおすすめできないかな。