低価格帯の完全ワイヤレスイヤホンを中心に販売しているSOUNDPEATSですが、ついに低価格機でLDAC対応のTWSを販売するに至りました。
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSは、LDAC対応に加え、専用アプリも用意されているなど、同社イヤホンの中でもだいぶ進化を感じるモデルになっています。
製品特徴
音質は中々にクリア
このメーカーのイヤホンの音質は、基本的にはドンシャリ系の音質のものが多いです。本製品も例に漏れず、ドンシャリ系のサウンドではあるのですが、他と比べて比較的控えめで、弱ドンシャリ程度のニュートラルな音質になっています。
若干曇り気味なウォームサウンドではあるものの、十分に音楽を楽しめる、価格なりにはがんばっている音質となっています。
数少ないインナーイヤー型
インナーイヤータイプなので、カナル型と違って耳に掛かる負担が少なく、耳の中にものを突っ込むのに抵抗がある人には最適な形状と言えます。
所謂AirPods系のうどんタイプではあるものの、フォルムはともかくデザイン面でだいぶ差別化が図られているので、パクリ臭さは弱いです。
ただし、インナーイヤー型特有の遮音性能の低さや、音漏れ問題はどうしても付きまとうので注意です。
マイク性能も中々に優秀
最近はTWSのリモートワークでの通話需要も増えているだけあって、このマイク性能はなかなかに力を入れている感じです。
音質的にはそこそこ明瞭感があって、普通に使えるレベルに落ち着いています。
アプリは必要最低限な感じ
アプリにも対応しているなど、最近の流行りに乗っている感があります。ただこのアプリ、流石に大手メーカー製のものほどの利便性はなく、タッチ操作の割当変更は不可能です。タッチセンサー周りの感度はいい塩梅だっただけに、ちょっと残念かな。
アプリでできる事は、イコライザ、ゲームモード、タッチキーのワンクリック機能、装着検出機能の切り替えに加え、ボリュームコントロールとなっています。
イコライザとゲームモードに関しては切り替え頻度が多い機能になると思われるので、まあまあ便利だと思います。
目玉はやはりLDACコーデック
aptX系のコーデックには非対応ですが、その変わりこのTWSは、最高峰の音質コーデックと名高いLDACへ対応しています。最近のAndroidスマホであればまず対応しているコーデックなので、これと泥スマホがあれば手軽にハイレゾ高音質で音楽を楽しめるようになります。
iPhone向けにAACも対応しているものの、LDAC非対応機種でこれを買う意味はちょっと薄いと思われますね。
まとめ
良い点
- LDAC対応
- 比較的控えめなドンシャリ
- アプリも対応
- インナーイヤー型
悪い点
- ANC、外音取り込みはない
- 遮音性はあまりない
- LDACが使えないなら割高
LDAC対応イヤホンの中では低価格といえる価格になっているものの、それでも7180円というのは格安機として考えるとちょっと足踏みする価格接待だと思います。
ただし、低価格でハイレゾ音源を楽しめるTWSとなるとかなり数が限られるし、それプラスインナーイヤー型というのは中々に珍しいと思います。
インナーイヤー型が欲しい。Androidスマホを使っているという人であれば、購入する価値は十二分にあると思います。