ROCCATはドイツの老舗ブランドです。ドイツ版のLogicoolといえば日本でも伝わりやすいでしょうか。
日本国内での知名度はそこまで高くは無いのですが、それでも幅広く商品を展開していて、ゲーミング製品をそこそこ購入している人であれば、名前ぐらいは知っている人も多いと思います。
この記事でレビューしていくROCCAT Vulcan 122 AIMOは、見た目全振りとかある意味不名誉な呼ばれ方をしているメカニカルゲーミングキーボードになります。
製品特徴
圧倒的に見た目が良い
ROCCAT製品は全体的に見た目に拘っている製品が多く、この製品も例によって非常に見た目が格好いいです。
白を基調としながらも、天板は銀色のヘアライン加工されたアルミ製の天板を採用することで、アクセントとするとともに、LEDの反射を高めより美しく魅せるのに一躍かっています。本製品のRGBLEDは輝度が高く特に綺麗に見えるので、こういう光り物が好きな人には素晴らしい映でしょう。
LEDを消せばロゴ以外はシックな感じに見えるのも良いと思います。この見た目のメカニカルキーボード、しかもメーカーもしっかりしていて1万円ちょっでで買えるのは、なかなか価格破壊だと思いますが……
独自のメカニカルスイッチ
キートップは赤軸と茶軸が現在選択可能です。
ただ赤軸でも底打ちしたときに微妙にカチャカチャいっているので、さほど静音とは感じないです。うるさいとか、ボイチャにタイプ音が乗ってしまうというほどでもないですが、とにかく赤軸は静音が良いと思っている人であるなら、静音リングを噛ませるなどの工夫が必要になってきます。
赤軸特有のスコスコした打鍵感は問題なく感じられるので、非常に気持ちよくタイピングできます。
ただ耐久性には不安を感じます。私はこのキーボードを1ヶ月すぎるくらいで使ってから記事を書いているのですが、一度Uキーがチャタリングを起こして入力不全に陥っています。
軽くエアダスターで埃を飛ばして、接点復活剤を使ったら1日後には治りはしましたが、1万円超えるキーボードにて短期間でハズレを引いたことは初めてです。
たまたまあたりが悪かっただけかもしれませんし、なんだったら保証もしっかりしていますが、この独自スイッチというのには不安が残りますね。
独自の薄型キートップ
本製品は一般的なキートップよりも薄いキートップを採用しています、2分の1から3分の1くらいの厚みしか無いです。
これによって、手首にかかる負担が減るという名目なのですが、キースイッチの位置が高いせいか、思っていたよりも高い位置にある印象があります。特に、私はこの機種の前はLogicool製の薄型ゲーミングキーボード、G813を使用していたこともあり、付属のパームレストは必須に感じました。
またキートップはその厚みの都合上、透過素材に白の塗装を施したものになっています。指紋後は現状目立たないですし、剥がれもLogicoolのものと比べればまだ頑丈ですが、やはり長期間の使用では色剥げが発生するのも視野に入れておくべきでしょう。
ソフトウェアは必要最低限な機能
大手メーカー製なので、ソフトウェアも用意されています。ただこれ、あまりコレといった機能もなく平凡な出来栄えに感じました。
マクロだったりLEDライティング、ゲームモードなど一通りの機能があるものの、できることの深さが少ない感じです。特にLEDライティングは種類が少ないし、一番綺麗に見えるのがソフトウェアを入れなくても使える初期のウェーブでした。
マクロが使えないゲームをガチで楽しむなら、ソフトウェアなんて必要ないという結論になってしまいます。
ただしこのソフトウェア、決して悪いものではなく、無くてもあってもそう変わらない無味無臭みたいな出来です。定期的に更新もされているので、まともにインストールすらできない事もある、某G HUBと比べれば遥かにマシでしょう。
パームレストが付属
キーボードを使う際は腱鞘炎対策でパームレストが絶対に必要だ、っていう人もいると思います。本製品にはしっかりとパームレストが付属しており、マグネット式で着脱可能です。
プラスチック製でサラサラしており、ずれることもない非常に使い勝手のいいものが付属してきます。
またゲーミングブランド特有のステッカーも付属してきます。私は使うことはないでしょう。
まとめ
- 見た目はかなり良い
- 打鍵音はそこまで静かでもない
- キースイッチの耐久性に不安
- 薄型
- 空気みたいなソフトウェア
- パームレスト付き
キースイッチのチャタリングさえ発生しなければ、値段もかなり抑えめで良い製品だったと思います。冬場でどうしてもチャタリングしやすい時期なのはわかりますが、わずか1月ちょっとで不具合発生はどうかと思いますね。
たまたまハズレを引いただけで、そんなに不具合は多くない製品だと願いたいですね。