遊戯王マスターデュエルには、始めてからすぐにデッキが構築できるように、ストラクチャーデッキというものが用意されています。同じものを３つ、合計１５００ジェムで購入すればそこそこ戦えるという触れ込みではあるのですが、種類によって完成度や強さというものがかなり変わってきます。
そこで、今回の記事では、初心者でもわかるようにどのデッキが強いのか、ストラクだけでもどの程度の完成度になるのか、また今後の新規実装での将来性などについてまとめていきます。
ストラクチャーデッキ一覧
マジシャン・オブ・ペンデュラム
完成度：★☆☆☆☆
汎用性：★☆☆☆☆
将来性：★★★★☆
EM魔術師と呼ばれるカテゴリデッキの種になります。ただしこれ、中身が妙に古臭くて二昔前くらいの魔術師デッキのような内容になっています。
現行の魔術師デッキに近づけるなら、かなりの数のカードを追加してやる必要があるので、初心者が完成形まで持っていくにはそこそこジェムが必要になります。
さらに、他テーマでも使えるような汎用的なカードも入っていないので、初心者がこれを買うというのは中々おすすめできない内容です。
今後の将来性ですが、紙の環境でも数自体は少ないですが結果を残していることもあるので、そこそこ強いテーマではあるといえるでしょう。
リ・コントラクト・ユニバース
完成度：★★☆☆☆
汎用性：★★★☆☆
将来性：★★☆☆☆
主にホープを主軸としたランク４デッキの雛形といえる収録内容です。ただし、前述の物ほどでは無いにしても、足りないカードも多いため、やはり初心者がこれを軸にはじめてのデッキを作るというのは中々厳しいと思います。
ただし、足りないカードの一部はエクシーズ主体のデッキであれば、ランクさえ合っていれば汎用カードも多いため、エクシーズ召喚を中心としたデッキを多数組むのであれば、このホープデッキを組むというのはあながち悪くないかもしれません。
このデッキの中身は、ランク４軸であれば汎用カードと言えるものも多いですし、貪欲な壺も入っているので汎用性自体もそこそこと言ったところでしょうか。
将来性は現状だと微妙です。そこまで環境に食い込むような結果も残していません。ただし、ホープは主人公テーマで人気も高いですし、定期的に新規を貰っているので、いずれ強化されることもあるでしょう。
レイジ・オブ・サイファー
完成度：★★★☆☆
汎用性：★★☆☆☆
将来性：★★★☆☆
サイファーカテゴリーとして見た場合であれば、そこそこの完成度だとは思います。ただサイファーってかなりの不遇テーマでして、別の世界の同一人物が使っていたギャラクシーフォトンと比べると、明らかにデッキパワーで劣ります。
紙でも純サイファーで組むなんて人は少なく、たいていギャラクシーフォトンが混ざる(というかサイファーが混ぜてもらう立場)なので、その点を踏まえると完成度は高くはないでしょう。
汎用性的にはランク８を主軸にするテーマデッキであれば、そこそこ採用理由のあるカードがあるので、悪くはないです。ただし、このエクシーズモンスター数枚のために最初に買うストラクとしては弱いと言わざる得ないでしょう。せいぜい１箱買って終わりでしょうね。
将来性に関しても、不遇で新規がまるで来ないサイファーなので、あまり良いストラクとはいえません。
ドラゴンメイド・トゥ・オーダー
完成度：★★★★★
汎用性：★★★★☆
将来性：★★★★☆
ストラクチャーデッキの中では１、２を争う優良アイテムです。まず完成度が非常に高く、このデッキを３箱買って、うららや増殖するGなどのどのデッキでもほぼ必須な汎用カード、そしてSRからRのドラゴンリンク１とトロイメアなどの汎用を入れるだけでドラゴンメイドとしては完成してしまいます。
汎用性も人気の高いドラゴン族テーマでは無理なく採用できるカードが多数収録されているし、まず最初に買うストラクとしてはかなりおすすめ度が高いです。
将来性的にも非常に高く、最近の環境でもビーステッドや烙印と組んで結果を残すこともそこそこあったため、長く使っていけるテーマと言えるでしょう。
サイバネティク・サクセサー
完成度：★★★★☆
汎用性：★★☆☆☆
将来性：★★★☆☆
GXで登場した人気テーマ、サイバー流のストラクとなっています。その中でも裏サイバー流と呼ばれる構築によっており、このデッキを３つ買うだけでも完全耐性持ちで火力5000のサイバー・ダーク・エンド・ドラゴンを無理なく出せるロマン溢れるすごい内容となっています。
汎用性は一応エマージェンシー・サイバーが他の光機械テーマでも扱えるサーチ札となってはいるものの、他のカードがほぼサイバー流特化になっている関係で高いとは言い難いです。
将来性は現状だとそこまででもないですが、何度も新規を貰ってきた実績があるので、低くはないと思います。
スペルブック・オブ・プロフェシー
完成度：★★★★☆
汎用性：★★☆☆☆
将来性：★☆☆☆☆
かつて征竜魔導環境で大暴れしていたテーマのストラクです。３つ買えば後は汎用シンクロモンスターとエクシーズを揃えるだけで、ほぼ完成に至ります。ただし、完成したから強いかと言われれば別問題で、どうしても過去の最強禁止カードだった魔導書の神判１枚だよりなこともあって、純粋なデッキパワーや継戦能力の問題、安定性なんかにも課題を抱えています。
汎用性も決して高いとはいえず、せいぜい魔法を多様して魔力カウンターを貯めるデッキや、エクゾディアなんかでドローソースとして使う出張セットがある程度です。これにしてもその他のデッキではほぼ使われないです。
将来性に関しては、やはり現在は結果を残せていないので、強いとは言い切れないです。回れば強いですが、神判さえ防げばそれでどうにかなってしまうテーマなのが、やはり今の環境のインフレにはついていけないのでしょう。
バーニング・スピリッツ
完成度：★★★★☆
汎用性：★★★☆☆
将来性：★★☆☆☆
一昔まえに環境でも活躍していた転生炎獣のストラクです。一昔前といっても現環境においてもそこそこ戦えるデッキパワーがあり、純粋に戦えるデッキを求めてストラクを買うのであれば、一番優秀なデッキかもしれません。
汎用リンクモンスターと、汎用罠カード、そして必須手札誘発さえ揃えてしまえば、ストラク３箱で完成となるのでジェム消費も抑えられます。
サイバース族デッキでは汎用なりうるカードも多数収録されており、特に優秀なデコード・トーカー・ヒートソウルはこのストラクでしか入手できないので、１箱は買っても損にはなりません。
将来性はちょっと低いです。流石に神の環境ではインフレについていけてないですし、人気テーマとはいってもアニメ自体が低迷していた時期のキャラテーマなので、どうしても他を優先されがちです。
イモータル・グローリー
完成度：★★★★☆
汎用性：★★★☆☆
将来性：★★☆☆☆
アンデット族デッキの雛形となるストラクです。アンデットテーマを多数組みたいという人にはおすすめの内容となっています。
これ単体で見ても、他デッキでも確実に使う必須カードを除けば、汎用シンクロモンスターと死霊王ドーハスーラを足すだけで完成するので、最初に組むストラクとしても中々優秀と言えるでしょう。
ただし、デッキパワー自体は並で、ファンデッキの域をでていないです。
汎用カードはアンデット族主体のテーマであれば、まず入るユニゾンビなどが多数収録されており、非常に嬉しい内容です。またアンデット・ワールドもふわんだりぃずのようなアドバンス召喚を主体としたデッキや、種族指定の多いデッキなんかへのメタとして使用されることが多いので、やはり買っても損はないでしょう。
将来性は強力なアンデットテーマが来ればそれだけで上がるのですが、１０年以上も前の過去にシンクロアンデが環境で結果を残してからというもの、アンデットを主体としたテーマではさほど強力なものが出ていないというのが現状です。
