Razerと言えば高級ゲーミングデバイスを数多く販売しているメーカーです。基本的に廉価版の製品はそこまで出さないのですが、その分高品質でものが良い最高の製品を作る会社だと言えるでしょう。
今回の記事では、LogicoolやFILCO、Realforceなどそれなりに多くのキーボードを渡り歩いて来た私がようやく沼を脱出するのに成功したRazer Huntsman V2についてレビューして行きます。
製品特徴
キートップの質感がまるで違う
このキーボードのキートップは、材質にPBTを採用しています。多くのキートップで採用されているABS素材と違い、高耐久であるとされています。また、よく見ると表面にはさらさらした加工が施されており、指紋や皮脂汚れなどが付きにくいように工夫されています。
また、このキートップはニ色整形となっているので、メインとなる印字はハゲることはありません。流石にサブ印字は通常のレザー刻印のようなので、何年も使っていれば危ういでしょうが、少なくとも、光る文字が剥げて不細工に点灯するなんて見苦しいことはありません。
オプティカルスイッチを採用
このキーボードのスイッチは従来のメカニカル式ではなく、光学式センサーによるものを採用しており、極めて高耐久となっています。
また、光学式ということで応答速度も磁気式や機械式のスイッチとは違って0.2msとなっています。この速度は機械式とくらべて10倍、磁気式とくらべても3.5倍以上の速さとなっています。
それでいてCherryMX互換の規格となっているので、キートップの交換も容易となっています。
とんでもなく静かな打鍵音
筆者は静かなキーボードの方が好きなので、リニアスイッチ(赤軸)を選んで購入しましたが、その打鍵音は極めて静かです。CherryMX互換のスイッチでは静音赤軸以上に静かですし、Realforceとくらべてもなお静音となっています。
それでいてスコスコとした打鍵感はそのままなので、タイピングしていても十分に楽しくなります。
もし静音よりはカチカチしてる方が良いと言う人は、クリッキー(紫軸)を選択すれば良いでしょう。
ダイヤル式のボリュームバー
このキーボードにはボリュームバーが搭載されています。キーボードからパソコンの音量を調整できるので便利です。
こういうボリュームバーはホイール式とダイヤル式に区分されますが、ダイヤル式であれば間違って指が触れても音量が変わってしまうことが少ないので、個人的にはダイヤル式をおすすめしていますね。
リストレスト付き
キーボードを使う時にはリストレストが無いと手首が痛くなってしまう、という人は一定数いると思います。
本製品はハイエンド帯ということもあって、勿論リストレストが付属してきます。ソフトタイプのもの質感もいいし、マグネットでキーボードに軽く引っ付くように工夫されています。
ソフトウェアだけが懸念点
本製品はRazer製品なので、専用のソフトウェアが用意されています。しかし、このソフトウェアがないと光り方さえ変えられないいう大きな弱点もあります。
さらにこのソフトは他社のゲーミングデバイスのソフトウェアと干渉して不具合が起きやすいので、そこだけは注意しないと駄目だと思います。
筆者の現在の環境でも、Razer製品以外は使っても常駐型ソフトは兼用しないように対策しています。
まとめ
良い点
悪い点
- ソフトウェア依存度が高い
- ソフトの相性問題
ハードの出来はとてもいいです。見た目も機能も耐久性も、文句なしと言えます。
しかし、ソフト面がちょっと。このソフト単体で見れば、色々設定できるし素晴らしいです。ただどうしても相性問題で、他社の常駐型ゲーミングソフトウェアと喧嘩してしまうのがマイナス点に感じます。
本当に素晴らしいキーボードで、これを使うためにRazerで統一しようかなと思うくらいには、魅力的な製品でした。