グラフィックボード、グラボ。パソコンにおいては主にゲームやAI画像生成で重要視されるこのパーツは、まさにピンキリで高いものはとんでもない価格になっています。その分高性能で、最新のゲームを最高スペックで遊べるだけの性能を持つのですが、ハイエンドグラボには価格以外にも問題点が付きまとっていることは知っていますでしょうか?
この記事では、ハイエンドグラフィックボードの抱える問題点をピックアップしていきます。
ハイエンドグラフィックボードの問題点
あまりにも重く大きすぎた
それはグラボと言うには、あまりにも大きすぎた。大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。それは正に鉄塊だった。
こんなベルセルク風に説明したくなるくらい、現行世代のグラボのハイエンドモデルはデカくて重たいです。素直に取り付ければマザーボードがミシミシと悲鳴を上げ、重量で曲がって行く恐怖を感じるほどです。人によっては突っ張り棒を立てて支えを増やすほどです。
当然PCケースも内部に余裕のあるものを買わないと納めることも出来ないでしょう。
圧倒的爆熱
あまり負荷のかからない作業をしているのなら問題ないですが、ハイエンドグラボをわざわざ買ったということは、使う理由があったからです。
負荷がかかると冷却ファンが高速回転を始め、グラボの熱を逃がすために排熱を始めます。その結果どうなるとかというと、室温がぐんぐん上がり、さながら暖房と化すでしょう。
冬場は良いでしょう。部屋の暖房代わりとなるので、エアコン代を節約できます。しかし夏場は。よほど冷房をガンガンに効かせないと、もう熱くてかなわないサウナ状態になってしまうでしょうね。
電子レンジを常時稼働しているような電気代
たとえばRTX4090は、消費電力が450Wに設定されています。ここに他のPCパーツの消費電力が加わるので、500Wは超えてくるものと考えられます。
つまりゲームをしていると、その時間は電子レンジを稼働しているのと同じかそれ以上の消費電力を発生させていることになります。昨今日本でも電気代は上昇傾向にあるので、こういったハイエンドグラボを搭載したPCを動かすのは、なかなかお財布に厳しいものがあると言えるでしょう。
ちなみにこの450Wはあくまでデフォルトの設定です。より高画質でヌルヌル動かしたいとかなってくると、この電力を上げる必要があるので、さらに消費電力は増えていくことになります。
まとめ
目的があってハイエンドグラボを買ったのなら良いですが、とりあえず高性能なグラボが欲しいなんて浅はかな考えで購入してしまうと、これらの理由で後悔することになりかねません。どうしてもやりたいゲームがこのグラボじゃないと駄目とか、そういった明確な理由がないのにハイエンドグラボを選ぶのは、控えたほうが良いでしょう。