皆さんはKZ、並びにその姉妹ブランドであるCCAについて知っていますか? 主にAmazonで多くの有線イヤホンを販売しているブランドですが、実は別の会社に委託販売もしていて、ヤマダ電機やGEOでも名前を買えて商品が販売されていたりします。
この記事では、そのCCAが販売しているHM20という有線イヤホンを紹介していきます。
製品特徴
ハーマンカーブを意識したらしいサウンド
ハーマンカーブというのは、掻い摘んで説明すると、ヘッドホンの周波数応答を科学的に研究して作成された周波数応答曲線のことを言います。ようは科学的な観点から、大多数の人間が好む音質を目指したものになります。
このCCA HM20は、そのハーマンカーブを意識して音作りを行ったらしく、今までのCCAにありがちであった、単なるドンシャリサウンドとは一線を画すものになっています。
まず低音域に関してですが、かなり質の良いものになっています。ここはよくあるタイプの重低音を響かせるようなものではなく、そこそこ力強いながらも、曇りを感じさせないいい塩梅に調整されています。
次に中音域。KZ系のイヤホンの多くは、どうしてもボーカルが埋もれ気味ではあったのですが、本製品はしっかしろボーカルも主張しています。
最後に高音域ですが、ここはちょっとだけ人を選ぶ感じがあります。というのも控えめではあるものの、やはりこれまでのKZっぽさを殺しきれなかったようで、若干鋭利さが残っているのです。なので、曲によっては刺さることも少ないながらあると感じました。
ちょっとだけ高音域に弱点が残ってはいるのですが、あくまでも刺さるのは一部の曲だけです。定価1万円ちょっとで購入できるイヤホンとしては、間違いなくトップクラスの製品であると言えるでしょう。
形状もすばらしい
イヤホンはただ音がいいだけでは駄目です。耳に装着して使うという都合上、ちょうど言い装着感が必要になります。耳への固定を強くするためにでっぱりをつけすぎていたら、耳が痛くなってしまいますし、痛くならないことだけを追求してしまうと、今度は簡単に耳から外れ落ちてしまいます。
このイヤホンですが形状的にはかなり素直な形状になっていて、変な出っ張りもないですし、多ドライバイヤホンの割には小形に設計されているので、耳にすんなり収まってくれます。
このため装着感という面ではかなり良好なイヤホンで、長時間つけていても痛みは感じないようになっています。
付属品について
銀メッキの2芯ケーブルと、イヤーピースがついてきます。しかし、これら2つは超低価格モデルのイヤホンであればピッタリなのですが、このHM20に繋いで使うことを考えると、流石に役者不足であると言わざるえないでしょう。それだけ本体のHM20が素晴らしいイヤホンであるということです。
なのでこのイヤホンを買ったなら、ケーブルとイヤーピースは交換することを推奨します。
あ、当然ながらこのイヤホンはリケーブル対応です。
まとめ
- 音質良し
- 装着感良し
- 付属品微妙
価格から考えると間違いなくイヤホン本体の出来は、トップクラスと言えるでしょう。ただKZ系らしいコストカットが見られるので、付属品類はそう取っ替えしたほうが無難です。