皆さんはサクラチェッカーというものをご存知でしょうか。これは、Amazonのレビューを検査し、その内容によってサクラか否かを判別するという便利で画期的なサイトです。
しかし、このサクラチェッカーは本当にあてになるのでしょうか? 今回の記事ではそれを考察していきたいと思います。
サクラチェッカーの検査項目について
価格・製品
まず価格です。
ここでは異常に値下げをしている商品なんかが減点対象となります。イヤホンなどの中華ガジェット製品では、定価12000円なのに販売価格が1500円とかなっている商品を見かけると思います。
これは別にセールで安くしているわけではなくて、大幅値引きしているように見せかけることで、お得感を演出して、購買意欲を唆るためにやっているだけです。
たまに定価に戻すことはあっても、基本的にはこの値引き価格での販売が殆どなので、これは減点項目としては極めて妥当だと思います。
次にマーケットプレイス製品は減点対象となるようです。
このマーケットプレイス製品というのは、Amazon以外の出品者が販売している商品を差すのですが、そんな商品なんてはAmazonには溢れかえるほど多いんです。
確かにAmazon以外が出品の製品では、特に中華だとサクラレビューが多いのは事実なのですが、これだけで減点対象というのは、ちょっと厳しすぎる気もしますね。
ショップ情報/地域
ここでは主に海外でのショップが減点対象となります。特に中華が本拠地となっているショップだと、大きく減点されるようです。
これもう差別だろと思う方もいるでしょうが、かの国にはサクラレビューを行う専門の企業まで存在しているほどで、Amazonだけでなく楽天市場でも活動しているなど、そうとうに暴れまわっています。
ここまでやらかしているのだから、中国というだけで減点されてしまうのは、仕方ないことでしょう。
ショップ評価
ここではショップ自体の査定を行っています。特にサクラレビューの常習犯だったりするショップだと、その時点で減点が入ります。
ここの精度はかなり高いと言っていいでしょう。過去にここで減点を喰らいまくっていた、RAVPOWERなどの有名なメーカーは、現在ではAmazonから追放されてしまっています。
Amazon自体から出禁を食らうほどのメーカーもしっかり減点対象になっているくらいなので、かなりしっかりとした査定内容ということが裏付けられています。
評価分布&履歴
まず評価に関してです。やたらと高評価ばかりついている製品って、普通に怪しいと思いませんか? 実際サクラレビューにおいては星5評価は当たり前みたいな風潮があり、みんながこぞって星5をつけていたら、流石におかしいですよね。
そして履歴ですが、これは単純に評価数です。たとえば有名メーカーのイヤホンとかが、大量に売れるというのはわかりますよね? けど、いくら安いからといって、まったく聞いたこともないようなメーカーの製品が、1000件もレビューされるなんて普通にありえないですよね。
そもそもレビューを書いてくれる人のほうが少数なんですから、1000件も書かれていたらその倍は購入者がいないといけないわけでして。
レビュー日付
レビュー日時を検査しその偏りを判別しています。サクラレビューは同じ時期に固まって一気に増えるので、理にかなった審査基準でしょう。
ただ、Amazonの製品の中には定期的にセールを行っていたりクーポンを配布しているものもあり、その時期に買った人が同時期にレビューを書くことになると、結果的にここに引っ掛かってしまうことになります。
レビュー&レビュアー
ここではレビューの文章やそれを書いている人物に関して査定が行われています。
今でこそ機械翻訳の精度があがったり、AI活用でそれっぽい文章を書くことも簡単になっているので、人間では見分けがつきにくくなってきているのですが、サクラチェッカーも進化していて、こちらもAIで機械が書いた文章を判別するようになっているようです。
また、不正レビューを行っているコミュニティに囮で入り込み、情報収集まで行っているらしいので、ここもかなり力が入っていると思いました。
総評
役には立つが参考程度に留めるべきといった印象です。サクラチェッカーも機械的に判別しているに過ぎないし、サクラ業者の巧妙化も進んでいますが、サクラチェッカー側もそれに対抗しているので、今でも拮抗した勝負になっているでしょう。
注意点としては、このサイトはあくまでサクラを判別するだけのサイトなので、商品自体の良し悪しは判別できません。中国人はサクラを使うのも立派な宣伝活動だと思っており、迷惑極まりないですが彼らには当然の行動です。
なのでサクラ塗れだったとしても、良い製品はそれなりに存在してしまっているのが悩ましいですね。