UMIDIGIは宣伝活動をうまく行って勢力を伸ばしてきたメーカーです。しかし、過去の記事で掲載したとおり、現状ではあまりコスパの良いメーカーではないです。そんな評価を下げ始めた頃に発表されたのがこのF2です。供給が追いつかず配送が延期されまくり大炎上を引き起こした端末ですがそれはそれ。性能と値段で判断し、このスマホのコスパが本当に良くないのか考察していきます。
基本スペック
OS Android 10
CPU Helio P70
AnTuTu 約145000点
RAM 6GB
ROM 128GB
画面 6.53インチ
解像度 1080×2340
カメラ イン3200万画素
アウト4800万画素(広角)+1300万画素(超広角)+500万画素(深度)+500万画素(接写)
バッテリー 5150mAh
寸法 162.6mm×77.7mm×8.7mm
重量 213g
Andoroid 10を採用
普通のAndoroid10に多少手を加えた程度のソフトウェアです。悪いとまでは言いませんが、アプリがパンチホールカメラに干渉するし、電池の持ちや動作の軽快さを向上させることも出来ません。
カスタムOS程ガチガチに変更しろとは言いませんが、UMIDIGI端末はもう少しソフトウェアも頑張って欲しいです。
Helio P70
MediaTek社製のそこそこ性能の良いCPUを搭載しています。カタログスペック上は性能は高めで、AnTuTuスコアも145000点ほどとそれなりではありますが、如何せんこの会社のCPUは個体差が大きく電池を喰うのがネックです。ハズレを引いたとして100000点を下回ることはないでしょうが、安定した性能が担保されないのはキツイです。
RAM6GB ROM128GB
ここはわりかし頑張っている部分です。国内の低価格スマホと比べたら失礼なレベルのRAMROM容量です。これに加えてmicroSDカードも対応してくれています。
画面は6.53インチ 解像度は1080×2340
インチサイズ、解像度ともに高い水準を誇っています。これであれば画面が汚くて見ていられないなんて事は起きないでしょう。
インカメラはパンチホールカメラを採用しています。正直ノッチと対して変わらない気もしますが、流行を取り入れてきているのは評価点です。
高性能カメラを搭載
ハードウェア的には高性能なクアッドカメラを搭載してきています。しかしUMIDIGI製のスマホカメラはソフトウェア面が残念なので、あまりここを期待するのは良くないです。
明るい場所の撮影であれば全く問題ないですが、ソフトウェアのサポートに左右される夜景などの暗所の撮影には弱いです。
また、動画の撮影も苦手です。なにせ手ブレ補正が無いですから。動画画質もはっきり言ってクソです。完全に静止画専用です。
5150mAhの大容量バッテリー
ちょっとしたモバイルバッテリー並の容量を持っていますが、CPUなどの要員で電力を馬鹿食いするので、並程度の稼働時間です。しかも、無駄にバッテリーが多いので充電時にも時間がかかります。
サイズ感と重量
サイズはぼちぼち大きいですし、重量も200gオーバーと重いです。バッテリーが大きいし仕方ない。
その他の特徴
指紋認証&顔認証
指紋認証は横面のセンサーで行います。これがまた誤反応が多く、誰でも認証できてしまうくらい酷いです。最悪の性能です。
一方顔認証はというと、マスクも駄目だし暗所でも駄目。あまり利用価値のない生体認証システムです。
美麗なボディ
UMIDIGI恒例の美麗なグラデーションカラーに高級感のある質感をしています。外見はいつも拘っているUMIDIGI製のスマホだけあって、今回んも機種もそれに違いはありません。たとえ落ち着いたブラックカラーを選んだとしても、派手すぎない程度に美しい印象を与えられます。
豊富な付属品
充電器にケーブル、ケースが付属してきます。しかしケースは透明タイプではないため、本体の美しいデザインが隠れてしまうのが残念な点です。
また、出荷時の保護フィルムの下に液晶保護フィルムが貼ってあるので当面の間は別途保護フィルムを買う必要がありません。
auSIMには非対応
バンド的にはauSIMの主要バンドに対応していますが、au系は複雑なのか動作保証外となります。Docomo、Softbank系のSIMであれば問題なく使えます。
トリプルスロット対応
SIM二枚にmicroSDカード一枚を搭載可能です。格安SIMとキャリアSIMを同時に使用できるので便利です。この価格帯でこれだけ詰めるのは評価点です。
Bluetoothが4.2
今や主流は5.0な中、旧式のBluetoothを採用。接続強度が低いので、電車内で完全ワイヤレスイヤホンを使うには向かないかも。
総評
はっきり言ってこのF2、あまり良くない性能です。使用感も変わらないので前作のF1を買ったほうがいいレベルです。
さらに問題なのが、商品そのものよりも、ほぼ同価格帯に強力なライバルが存在していることです。OPPO K5やXiaomi Redmi note 8proなどが立ちはだかる強敵です。上記はソフトウェア面も頑張っている端末ですので、ハードウェアだけ拮抗していても戦いにならないです。わざわざこれを買うくらいなら、他機種を買ったほうが良いかな。