格安スマホの中でも最近有名になってきているUMIDIGI。とにかく安いし技適も通すし、Amazonで買える手軽さから一躍人気ブランドになったわけですが、実は現状あまり良い選択肢とは言えません。この記事ではUMIDIGIというメーカーが、実は万人受けするようなモノではなく、おすすめしにくい製品であることを説明していきます。
有名になった理由
とにかく安い商品が多い
有名になった一番の理由はその価格帯です。ものによっては一万円以下で買えてしまうほどに、UMIDIGIはエントリーモデルのスマートフォンに力を入れています。UMIDIGI出始めた頃、ここまで安くてなんとか使えるレベルのスマートフォンはあまりお目にかかりませんでした。
それでいて、Amazonのプライムセールなどの大規模セール時には必ず乗かってほぼ全商品をセール対象にしているので、購入者は加速的に増えました。
また、中華通販サイトではさらに大幅割引をしている事があるので、それを目当てに購入する人も多いで。
見た目もかなり良い
この低価格路線にも関わらず、見た目もプラスチック感全開ではなく、高級感すら感じられるガワだった事あり、人を引きつける魅力に溢れていたと思います。
上の写真の商品は3万円しない価格のスマホですが、黙って見せられた時にまさかこれがエントリーモデルとは思わないでしょう。
次から次へと新商品が出てくる
他の有名メーカーと比較しても、結構な頻度で新作を出しています。それゆえ話題になりやすいし、Amazonでも検索にばんばん引っかかるようになるから買う人間が増ました。
宣伝活動が上手
今はそこまででもありませんが、駆け出しの頃はブロガーやYoutuberにガンガン提供品を回して、スマホの紹介宣伝を行っていました。日本向けのSNSアカウントもしっかり作って、情報の拡散もしていました。
国内の有名企業どころか、同じ中華スマホメーカーでも、ここまで宣伝活動に積極的だった企業は他にないでしょう。
買わないほうがいい理由
SoCが低性能で処理能力が低い
UMIDIGIのスマートフォンは安価で有名なMediaTek社のSoCを使用しています。SoCというのはスマホの脳みそに当たる部分であり、ここの性能で動作が快適か否かの大部分を決めると言ってよいです。
MediaTek製のものでも上位モデルを選択したり、ソフトウェアを最適化するなどすればまだマシなのですが。UMIDIGIのスマホは素のAndroidにそのまま下位モデルのSoCを積んでいるものが大多数です。
1万円以下のモデルにもなると、インタネットサーフィンすらもっさりしていて苦しむことになるでしょう。
バッテリー積みすぎで重たい
MediaTek社のSoCは、バッテリーの消費が他社製品と比べて大きいです。ソフトウェアの最適化を行っていないUMIDIGIスマホではその影響がもろに現れているため、それを誤魔化す為に大容量バッテリーを搭載しています。
結果的に並のスマホ程度のバッテリー持ちにはなったものの、重量はヘビィ級で使っていて疲れる仕様になっています。
カメラ性能が悪い
一見するとクアッドカメラなどの多眼レンズを搭載し、画素数も多めにして高性能カメラ感を出しています。素人が見ればiPhoneよりもカメラは高性能に思えるでしょう。
しかし、実際にカメラ性能を左右するのはソフトウェアや、センサー類の良し悪しによる所が大きいです。無駄に画素数だけ多くしても写真の容量が大きくなるだけで、荒く汚い写真になってしまいます。
iPhoneの方が遥かに高品質だし、素人が気軽に撮影しても美しい写真が取れることは間違いありません。
OSの調整が酷いレベル
OSがほぼ素のAndroidのままなので、ノッチにアプリが対応できず無様な画面を晒しだしています。文字が隠れて読めないなんて事もあるので、あまり神経質でない人でも気になると思います。
安さも他メーカーに追いつかれた
UMIDIGIから安さをとったら良い点はない。にも関わらず他社が同価格帯でより良いスマホを出し始めました。さすがに1万円代のろくに使えないスマホよりは値段が高いが。2万円台ならばXiaomi、GALAXY、OPPOなどが出始めたした。これらの方が品質が高いため、わざわざUMIDIGIスマホを買う必要はないです。
過去に配送遅延を起こしている
金を取って置きながら、配送が大幅に遅れるというまともな企業にあるまじき失態を起こしています。
製造が間に合わなかったかGoogleとの契約が遅れたか、どちらにせよかなり酷いスケジュール管理です。
UMIDIGI F2も2ヶ月以上遅れ、海外では国際的な大規模詐欺だと大騒ぎになりました。
安定しない品質
CPUの事を抜いても、品質は安定しないです。結構初期不良も多いようだし、初売り時はソフトウェアが未熟でトラブルも多い。これはある程度はアップデートで解決されるが、買ってから多少待つ必要のあるスマホなんてとてもおすすめできません。
まとめ
未だにUMIDIGI製品の安さに引かれるのか、プライムセール後のランキングはUMIDIGIが上位に存在している事が多いです。
しかし、このメーカーのスマホは万人受けするようなものではなく、コアなファンが買うような製品だと思います。今では通常時の価格なら同程度のXiaomiやOPPOなどの品質の高いスマホもあるのだし、そっちを買ったほうが遥かに幸せになれると思います。
UMIDIGI製品のすべてが駄目とまでは言いませんが、買う際にはしっかりと調べ、それでも納得できた場合に購入したほうが良いでしょう