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ネット上の誹謗中傷を取り締まっても根本的な解決にはならないと思う

2020年5月下旬、ある女子プロレスラーがネット上で誹謗中傷を受けて自殺するという事件が起きました。この件で実際に誹謗中傷をしていた人間や、事件の発端となったテレビ番組の関係者も誹謗中傷を受けるなど負の連鎖が続いているようです。

こうした中、一部の政治家たちが「ネット上の誹謗中傷を取り締まる法案を通す」なんて事をいっていますが、そんな事をしても誹謗中傷は無くならないんじゃないのか、という意見を述べていきたいです。

どうして無理なの?

特定がかなり難しい

ネット上の誹謗中傷に対し開示請求できるのはIPアドレスくらいなものです。このIPアドレスだけでは実際の住所や個人情報なんかを確認は難しいのです。特にマンションやアパートでは、同じネットワークを共用している場合も多い為、何十何百世帯が同じIPアドレスを使用している事になります。

まさかいちいち誹謗中傷が出る度にそれだけの世帯を調べ上げるなんて事は無理がありますよね。流石に殺害予告のような緊急性が高い場合は警察も力をいれて動くでしょうが、心無い悪口ならごまんと転がっていますしね。

 

IPなんて偽装は簡単

しかもこのIPアドレスの偽装は簡単です。適当に無料のプロキシサーバーを介せば、外国からの書き込みに偽装できるからです。具体的な方法については悪用される可能性があるので記載しませんが、もの凄く簡単にできるとだけいっておきます。

 

過去に電話番号の開示に成功した事例もあるが……

過去にSNS上での誹謗中傷を理由に裁判を起こし、電話番号の開示請求に成功した事例も確認されています。ただこれは、誹謗中傷していた人物がSNSでのセキュリティ関係で電話番号を登録していたからこそできた事であり、全ての人間が必ずしも電話番号を登録しているわけではありません。さらに完全な匿名掲示板なんかではさらに無理のある請求となってしまいます。

 

 

根本的な問題はネット上には無い

そもそも学校で誹謗中傷し放題なのが悪い

皆さんはどれだけの期間学校生活を送ってきましたか? 義務教育期間だけでも9年間は学校生活を送ってきた筈です。その9年間、イジメを確認した事は何度ありますか?

私は両手では数えられないどころか、正確な数字なんてカウントできないくらいイジメを確認しています。軽いちょっかい程度のものから、非常に重く自殺未遂が出るほどのものまで。小学校から大学生までの長い期間、イジメを見ない年は一度として存在しませんでした。毎年誰かがイジメを苦に転校していました

たとえ警察の介入があったとしても、若い内は少年法が彼らを守ります。例え自殺者が出たとしても、彼らの経歴にはノーダメージです。

 

ロクに取り締まらないのが教師

イジメは教師が取り締まって止めるもの?  馬鹿を言っちゃいけません。そんな教師はごく少数です。大半の教師は見てみぬフリ。大事になってから初めて身の保身の為に動きます。

過去にいた最低最悪の教師だと、気に入らない生徒への無視なんて当たり前、場合によっては生徒に混じってイジメを行うという教師もいました。それが発覚しても学校側は、厳重注意だけで終わらせ公にはしませんでした。

 

こうして大人になっていく

こういった経験を経て子供は大人になっていくのです。誹謗中傷しても大丈夫。そんな認識を持ったまま大人になり、表立ってはしなくなっても、ネット上で他人への誹謗中傷を重ねていくのです。

 

まとめ

結局のところ、学校でのイジメ問題をなんとかしないと、誹謗中傷なんていつまで経ってもなくならないと思います。若い頃からの積み重ねで誹謗中傷をしているものが多いのだから、イジメを取り締まる法案を通さないと無駄でしょう。

現在は少年法で、若いうちはやったもんがちみたいな風潮があります。彼らをもう少し簡単に少年院にブチ込めるような法を作らないと、誹謗中傷の元を断つことはできないと思います。

 

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