現在のゲーミングキーボードの最適解は、コンパクトキーボードだと言われています。マウスとの距離を短くする事ができ、広さを確保する事でFPSゲームなどでローセンシのプレイヤーがエイムをつけやすくできるからです。
今回は、老舗ゲーミングキーボードメーカーであるDUCKY CHANNELから発売されているコンパクトゲーミングキーボード、Ducky One 2 Miniについて紹介していきます。
製品特徴
非常にコンパクトな配列
60%の名の通り、キー数61という少なさ故、ファンクションキーすら数字キーの裏に隠れてしまっているコンパクトさです。通常使用であれば使いにくさを感じる面も多いでしょうが、このキーボードは完全にゲーム用のキーボードです。 切り捨てたキーはFnキーで、多くのキーを対応するようにしています。
ここまで徹底して小型化に成功させた事で、マウスのための距離感と広さは最適化されています。ゲームブースの移動へ持ち運びするのにも向いているでしょう。
Cherry製スイッチ
信頼性と強度を考慮して、本家本元であるCherry社のメカニカルスイッチを採用しています。
通常の赤青茶黒の4軸の他に、ゲームでの入力速度を最優先した銀軸も選択する事が可能です。
ダブルショットキーキャップ採用
二色成形のキーキャップを採用することで、印字ハゲにもしっかり強くなっています。特にゲーミングキーボードは激しく入力する事も多いため、ハゲない丈夫なキーキャップというのは多くのゲーマーにとって魅力的でしょう。
ケーブルは取り外し可能
一般的にスマホの充電などに使われるような、TypeC端子でのケーブル接続に対応しています。持ち運びや収納の際には便利ですし、万が一断線してしまった場合でも高い修理代をかける必要がないのは嬉しいポイントです。
ソフトウェアなし
このキーボードにはソフトウェアは存在しません。一応、ハードウェアマクロには対応していますが、得てしてハードウェアマクロというのは面倒くさいものです。
ゲームの大会ではマクロの使用は禁止な事が普通なので、それを考えればマクロ機能なんて使う必要はないでしょう。
ありがたい付属品
色違いのキーキャップが複数個に、キープラーが付属しています。万一ハードパンチャーがキーキャップを破壊してしまった場合や、WASDは色違いにしておきたい、なんてニッチな要望にもしっかり対応しています。
問題は入手性
非常に素晴らしいキーボードではありますが、現在このキーボードの入手性はあまり高いとは言えません。というのも、DUKEYと取引していた日本の大手メーカーであるアーキサイトが、現在取り扱いをしていないからです。
Amazonだと中古ばかりで新品を購入することが難しくなっています。ふもっふのおみせというキーボード専門のような通販サイトでも、銀軸しか購入できない具合です。幸い、楽天市場ならそれなりの数を確認できましたが、今後どうなるかは不明です。
まとめ
良い点
- ゲームに特化した作り
- 銀軸も選べる
- 耐久性にも気を使っている
- ケーブル着脱可能
悪い点
- ソフトウェアなし
- 入手性が悪い
非常に品質の高いコンパクトゲーミングキーボードです。そのへんの中華ブランドとは明らかに質感が違いますし、本家本元のCherry社製のスイッチを採用しているのでチャタリングなどのリスクも減ります。
しかしソフトウェアがないのでLEDの自由度が低く、マクロの設定が難しいです。ただこの部分は大会に向けてゲームを行うようなガチ勢には関係ない項目です。
入手性があまり良くない事以外、コンパクトゲーミングキーボードとしては理想形といえる製品です。
Ducky One 2 Mini RGB 60% version