パソコンで音楽を楽しみたい。しかし、面倒な配線とか、サウンドカードの増設なんて、機械音痴な方には難しいと思います。しかし、もしUSBケーブルを1本繋げばオーディオ環境をつなげると慣れば、流石に機械音痴な方にも簡単にできるでしょう。
今回紹介していくiFi-AudioのZEN-DACは、低価格でありながら導入が簡単で、これ一つでほぼほぼ完結するUSBDAC兼アンプになります。
製品特徴
そもそもiFi-Audioって?
iFi-Audioはイギリスのメーカーです。親会社AMRという高級オーディオメーカーがいて、そこの技術を廉価版に落とし込んで、低価格で販売しているメーカーという立ち位置になります。
元が高級オーディオブランドというだけあり、ここの製品は低価格でもしっかりとしています。
低価格ながら素晴らしい音質
このZENDACも前述にもれず、2万円以下で買える低価格でありながら、明瞭感のある粒立ち豊かな音質をしています。駆動力も高いので、よほどパワーを必要とするヘッドホンを使用しない限りは、しっかり鳴らしきることができるでしょう。
また、当然ハイレゾにも対応しており、BB DSD1793というDACチップを採用することで、DSD音源も再生する事が可能です。
端子は6.3mmと4.4mm、3.5mmへの変換可能
出力端子はヘッドホン向けの6.3mmアンバランス接続と、4.4mmバランス接続に対応しています。
このままだと、通常の3.5mmジャックが使えないと思うかもしれませんが、変換用のコネクタも付属しており、これを使えば3.5mmジャックも使用可能です。
低音ブーストにパワーマッチ機能あり
正面のボタンにより、低音ブーストとパワーマッチを使用することが可能です。低音ブーストはゲームをやる際には有用でしょう。
ただ、パワーマッチ機能はゲインを調整して音を多めに出すという機能なのですが、多少ノイズが入りやすくなります。アンプとしての機能はおまけ程度ですね。
これ一つ買うだけでほぼ完結する
この製品はバスパワー駆動なので、USBケーブルで接続するだけで、ハードウェア上の準備は完了します。
ソフトウェアの面では別途専用ドライバをインストールした方が便利なので、下記のリンクからダウンロードしたほうが良いでしょう。
iFi Windows用ドライバー ダウンロード iFi audio 日本語サイト
注意点
付属のケーブルは良いものではない
汎用USBケーブルと、RCAケーブルが付いてきますが、これらは公式で試用の為のモノを宣言しています。
私は汎用USBケーブルしか使っていませんが、このケーブルは音質的には十分良いモノでしたが、いかんせん長さが非常に短く、デスクトップPC環境下ではハブなどで延長しないと使いにくいです。
unibrainのプロケーブルであれば、比較的低価格かつ、音質も向上させることが可能なので、長さが足りないのであればこれを購入すると良いでしょう。
スマホで使用する際は別途ACアダプタが必要
パソコンであればケーブル一つで使用可能ですが、スマホなどで使用する場合は別途ACアダプタが必要になります。5V1.5A程度のものであれば、端子のサイズが5.5mm*2.1mmであればたいていのもので使用可能なようですが、ノイズが載る可能性もあるので同社のオーディオグレードのACアダプタを購入したほうが良いでしょう。
ホワイトノイズ問題
本製品はDACとしての機能は優秀ですが、アンプとしての機能はおまけ程度です。インピーダンスの低い一部のイヤホンだと、ホワイトノイズが乗りやすいです。また、ボリューム操作時にもノイズが入ることがあります。
より性能を求めるのであれば、相棒となるアンプ、ZEN-CANの購入を推奨します。
まとめ
良い点
- 据え置きUSBDAC全体で見ても低価格
- 明瞭感のある音質
- 十分すぎる駆動力
- 幅広い接続端子
- PCであればケーブル一つで使用可能
悪い点
- 付属ケーブルが微妙
- スマホなどでは別途ACアダプタを購入する必要あり
- ホワイトノイズ問題
低価格高性能で、文句のつけようがない製品です。PCで使う場合は、付属USBケーブルの長さが短い事だけを視野にいれておけば問題ないと思います。
これ一つあればたいていのイヤホンやヘッドホンは事足りるし、肝心の音質も非常に良いので、PCで音楽を楽しみたい人に最適な商品だと思います。