携帯ストラップ。携帯電話の落下防止用としてのアクセサリーで、ガラケー時代やスマホ普及初期の頃はまだみんな付けていた印象がありますが、現在においてはあまり見かけなくなった製品です。
昔はデザインのこったコレをつけて、おしゃれしていたりもあったのですが……
今回の記事では、なぜ携帯電話にストラップを付けなくなっていったのかを考察してきます。
なぜ人は携帯電話にストラップを付けなくなったのか
折りたたみ式ではなくなった
ガラケーの多くは折りたたみ式が主流でした。折りたたむことで画面がカバーがされるので、使っていない時に擦れ傷を気にしなくていいという利点がありました。
しかし、現在のスマートフォンは、ほぼ板状タイプで折りたたみ式なんてマニア向けで全然普及していないといっても過言ではありません。
一般的なスマホだと、基本的にディスプレイがむき出しになっていますので、ポケットにスマホを突っ込んだ際に、ストラップの硬質プラスチック部分がディスプレイにこすれて傷が付くリスクがあるため、ストラップは結果的に普及率を大幅に減らしていったのだと考察できます。
一応、手帳型ケースはありますが、これを使っている人はあまりみかけないし、付属ケースがある場合はたいていTPU製の背面と側面だけカバーするケースが殆どです。
保護ガラスを貼るにしても、結局保護ガラスがすぐ傷だらけになるのは良くないので、やはりストラップを現在の形式のスマホにつけるのはデメリットの方が大きいでしょう。
スマホ自体もストラップ不要になっていった
初期の頃のスマートフォンですと、サイズはガラケーとそう変わりありません。しかし、スマートフォンは年々サイズを大きくしていって、現在は7インチ前後くらいのサイズに落ち着いています。
これは利便性と携帯性を両立できる、ちょうどいいサイズに進化していった結果になります。
このサイズ感ですと、ストラップは基本的に不要です。そもそもストラップというのは、かつてのガラケーのような小さいサイズのものを、落としにくくするために用意されていたもので、現在の大きいサイズのスマホでストラップを用意して、輪っかに手を通して操作しようにやりにくいのです。
また、大型化したことで、自然と両手操作が多くなった結果、そもそも落としにくくなったというのもあります。
それにともないスマホ自体にも変化が起きて、現在の主流である一般的なサイズ感のスマートフォンには、ストラップを通す為の穴が消失しています。
一応ケース側にはストラップ穴が用意されていることも無くはありませんが、それも絶対ではないのでそもそもストラップを装着すらできない事も多いのです。
バンカーリングの出現
ストラップの思想は現在はバンカーリングに取って代わられており、こちらで落下防止を図ることが多くなっています。
これは背面にマグネットや両面テープなどで固定するして、人差し指や中指を通して落下防止を図る製品です。
机に置いた際にカタカタしてしまったり、そもそもケースの問題でくっつかなかったりする事もあって、かつてのストラップほどは普及していませんが、それでも利用者は一定数いると感じました。