ゲームパッドのレビューを見てみると、すぐ壊れたという意見を結構見かけると思います。もちろん実際に耐久性皆無の酷いコントローラーも数多くあるのですが、純正プロコンですらこういうレビューを見かけるのは何故なのか。
それはゲームパッド自体が消耗品ということに起因します。
ゲームパッドは消耗品である
スティックはデッドゾーンが狭いほどドリフトしやすい
一般的にスティックのデッドゾーンは狭ければ狭いほど高性能とされています。それだけ細やかな操作ができるということになりますからね。
しかし、一方で遊びが無いせいで劣化によるヘタリがかなり早くなります。コントローラーの中でも左スティックなんてのは、たいていのゲームで一番使うボタンになりますので、それだけ消耗が早いです。特にアクションゲームでは、ダッシュや回避に二回素早く弾くことを要求してくることもザラで、ガリガリと耐久値を削っていきます。
それゆえ、内部が劣化してしまい、何も触っていなくとも入力されたままのドリフト状態を起こしやすいのです。
またそれ以外にも、棒部分のこすれによる劣化も見られます。お手持ちのコントローラーのスティックを確認していただくとわかると思いますが、なんか帯状の白い線ができていませんか?
これは普段のスティック操作によって棒の部分のプラスチックが削れた後になります。プロコンのレビューで見かける白い粉が出てきたというのもこれが原因になります。
この粉もスティックの故障の原因で、これが内部に入り込んだ結果、スティック部分の不調につながるのです。
ボタン部分も構造的に凹みやすい
ボタン部分、特にABXY(または△□◯✖)ボタンは内部にラバードームを採用していることが多いです。ラバードームの跳ね返る動作によりボタンを戻しているのですが、このラバードームもかなり消耗しやすいです。スティックほどではないですが、長期的に使用しているとここが破れて戻らなくなり、結果的にボタンが凹んだままになるのです。
高級コントローラーであればメカニカルスイッチを内蔵していることもあるのですが、それもメジャーではなく基本的にはこのラバードーム形式のスイッチを採用していることがほとんどです。
安物高級関係なくコントローラーは消耗品
こういう構造的な問題もあって、多くのコントローラーは値段に関係なく消耗品です。1年持てば良い方なんじゃないかと。
実際とある有名VtuberもSwitchで純正プロコンを愛用していますが、故障しては修理に出すを繰り返している関係で大量にプロコンを所持しているとのことです。
まああの人はスプラのやり過ぎで指の軟骨が無くなったという逸話もあるくらいなので、一般人の使用頻度と比べるのはどうかとも思いますが、それでも一般人の頻度でも故障するというのは珍しいことではないのです。
まとめ
流石に安すぎるコントローラーは信用できないでしょうけど、ライセンス品であれば別に安いのを買っても問題はないと思います。下手な中華無名品よりは保証もしっかりしていますし。消耗品であることを考えたら7000円以内のコントローラーで抑えるのがベターなんじゃないかと思います。
プロゲーマーを目指しているというなら高級品を買っても良いでしょうが、スカフとかでも普通に壊れる時は壊れるのは覚悟したほうが良いです。