アーケードコントローラー。略してアケコン。主に格闘ゲームを遊ぶ際に導入される製品群ですが、結構限定的な製品なのでパッドで良いやと見向きもされないことの多い製品です。
そんな製品ですが今回は実際に買ってみて1月ほど使い込んでみたので、そのレビューをまとめていきたいと思います。この記事で紹介していく製品は、老舗ゲームアクセサリーメーカーであるHORIから発売されているアーケードコントローラー、ファイティングスティックαになります。
製品特徴
PS4、PS5、パソコン向けの製品
本製品はプレイステーション系のゲームハードと、パソコンでの使用向けに開発されたものです。ニンテンドーSwitchやXbox系ではそのままだと使えないので気をつけてください。HORIの事なんで、そのうちSwitch向けの別バージョンも出るかもしれませんが……。
パソコンではHORI DEVICE Managerというソフトである程度設定をイジることが可能です。ただし、通常だとボタン設定を変更する意味があまりないですし、このソフトはどうにも挙動がおかしいです。何故か最新版のアップデート徒然と毎回表示される割に、いざ実行してみるとそのまま停止して何も起きません。
ファイティングスティックαの設定画面を開くたびに、更新しますかいいえを選択しないと行けないので、その点でも不便です。
また、本製品は最近のバージョンと旧バージョンが存在していて、最近のものにファームウェアアップデートを当てると文鎮化するという恐怖の仕様があるので注意しなければなりません。
HORI開発の独自レバー&ボタン
このアケコンのレバーとボタンはHORIが自社開発した独自品、HAYABUSAを搭載しています。ボタンに関しては特に問題ない評価でしたが、スティックは賛否両論ある感じでした。
私個人が使ってみた感想としては、全然良いという評価です。ゲームセンターにあるアーケード筐体とはスティックが違うので感触なんかには違いもありますが、普通に入力もできたしちゃちさも感じません。
よくHAYABUSAレバーのレビューで、斜め入力が反応しないという話がありますが、別にそんなことはないです。多分よっぽど入力精度が雑な人が使ったか、三和レバーになれきっている為のミス入力じゃないかと思います。
一つ注意点があるとすれば、それはアケコン全般の例にもれず、音が煩いという点です。基本的にアケコンは静音仕様になっていない限りは音がでかいので、家族のいる家や壁の薄い集合住宅で夜遊ぶと苦情がくる可能があります。
そういう場合は後述の機能で静音パーツに換装すると良いでしょう。
開閉機構があるがたい
本製品は開閉機構により、簡単に内部のボタンとレバーにアクセスできるようになっています。これにより、レバーのメンテナンスや交換がしやすいのが売りです。
ただちょっとボタンの抜き差しのためのコネクタに癖があるのが問題あると思います。変なロック機構があるのですが、これははっきり言って邪魔に感じました。ちょっと抜きにくかったです。
また、パーツ換装はボタンはコネクタの抜き差し、レバーもドライバーさえあれば問題なく可能な簡単仕様ですが。一つだけ問題点があります。それは比較的薄型ボディという関係で、一部のレバーの取り付けが不可能な点です。三和やセイミツなどは問題なく取り付け可能ですが、韓国レバーなどの一部のマニアックなレバーは底面が干渉してしまうことは覚えておきましょう。
天板の交換も可能
天板を開き中のシートを交換することも可能です。自分の好きなデザインに変更できるのが嬉しいと思います。
公式の製品ページには天板のテンプレートも配布されているので、オリジナルの天板を作成しましょう。
まとめ
自分はストリートファイターなどの格闘ゲームを遊ぶために購入しましたが、満足度は値段以上にあったと思います。最初から搭載されているHAYABUSAレバーとボタンも十分使っていけるので、ガンガン格闘ゲームを遊んでいます。
パッドと違ってスティックがドリフトするなんて頻度も少ない上、交換も可能なので、初期投資が多少高くとも結果的にコスパの良い製品だと思います。