ヘッドホンとイヤホン。どちらも耳に装着して使うものでありながら、明確に差があるものとしてある種派閥のようなものが形成されています。そこで、今回の記事ではイヤホンとヘッドホン、どちらにどの用なメリットデメリットがあるのか、どちらがどうおすすめなのか解説していきます。
ヘッドホンとイヤホンの違い
純粋な音で見た場合ヘッドホンの方がコスパは良いだろう
ヘッドホンもイヤホンも、ドライバで音を流す仕組みになっているのは変わりありません。ただし、純粋に音と価格のバランスで考えた場合、ヘッドホンの方に軍配があがります。
というのもドライバユニットは基本的に大きなもののほうが良い音が出しやすい作りやすいというメリットがあり、そういう意味ではサイズ感が大きなヘッドホンはイヤホンよりも有利なのです。
イヤホンでヘッドホン並のサウンドを出そうとしても、小型化しなきゃいけない関係上どうしても予算が掛かってしまいます。
また、音場の表現に関しても耳全体を覆うヘッドホンと比べ、耳の穴に入れて音を流すイヤホンとでは表現方法の限界値にも差が出てきます。
多くのゲーマーがゲーミングイヤホンではなくゲーミングヘッドセットを選択しているのも、この問題によるところが大きいです。
ただしヘッドホンを鳴らすには駆動力が必要
一方でヘッドホン単体のサウンド性能は良くとも、再生に使う環境を選ぶというデメリットがあります。
大きなドライバを鳴らすということは、それだけの大きな出力が必要になってくるので、ちょっと良いヘッドホンを買っても、非力なスマホ直刺し環境では力不足を感じることになります。
結局据え置きアンプやらDAPでお金が追加でかかってしまうので、ヘッドホンが必ずしもイヤホンより高コスパとはならないのです。
ただイヤホンでも最近は高駆動力を要求するものが増えてきているのも事実で、必ずしもこの優位性が全てのイヤホンに当てはまるとはいえません。高級イヤホンの多くはもちろんのことですが、最近では5000円くらいのイヤホンでもDAPがないと音が弱々しいなんてこともあって難しい問題です。
夏場はイヤホン最高
ヘッドホン最大の問題というか弱点だと個人的に思っているのが、蒸れやすいという点です。人間暑けりゃ汗をかくわけで、ヘッドホンをしていて蒸れてこれば当然汗が出ます。
イヤホンであればクッションが肌に触れることはない関係で、さほど汗をかかず快適に音楽を楽しめますが、ヘッドホンではそれは不可能です。
さらにこのかいた汗は当然ヘッドホンのクッション部分に吸収されるので、汗臭くなってしまいます。それをさけるにはクッション部分を使用後ウェットティッシュで拭うなどのケアが必要になってきますが、それをしたところでクッション部分の劣化はさけられないでしょう。
耳に優しいのはヘッドホン
健康上の問題を考えた場合、耳に優しいのはヘッドホンになります。というのもイヤホンの多くはカナル型で耳の穴に突っ込む関係上、耳の中が密閉状態になります。
こうなると中に熱がこもって蒸れて湿気がたまり、最悪耳の中にカビが生えるという病気にも発展します。
宗教上の理由でイヤホンしか使えないという人は、1時間おきにイヤホンを外して耳の中を換気することを推奨されています。
結局どっちがおすすめなのか
外で使う場合と夏場はイヤホン、それ以外ではヘッドホンがおすすめです。
イヤホンは状況次第でバッチリはまりますが、常用するにはちょっとという気持ちが大きいです。やはり耳カビの恐怖がついて回るのが大きいです。私自身以前はイヤホンメインでしたが、耳が蒸れているのは自覚があり、今までカサカサタイプの耳垢だったのに、ウェットタイプの耳垢になっていました。ヘッドホン(開放型)を使うようになってからはだいぶ改善されてきましたが。
確かに駆動力問題があるのでいくら単体でコスパがよくとも合計したらという問題はありますが、逆1つそれなりのアンプを用意してしまえば、駆動力の問題は解消されて色々なヘッドホンを楽しめるようになりますので。