ゲームパッドとブランドとしては最近有名になってきているBIGBIG WONというブランドは、ゲーマーのために考えられた製品を開発し、今も絶賛活動中です。
その中でも最上位グレードに位置するRainbow 2 Proの別バージョンとしてRainbow 2 SEというものが発売されています。この商品、単なる機能や性能を削った廉価版かと思われていましたが、実際にはむしろプロ仕様になっているという意味不明な製品でした。
今回の内容は、値段も安いのに本当の意味でプロゲーマー向けになっている、BIGBIG WON Rainbow 2 SEのレビュー記事となっています。
製品特徴
梱包がしっかりしている
中華ですしそこまで梱包には機体していなかったのですが、実際にはかなり気合が入っていました、本体が動かないようにするのはまあ当然だと思いますが、まさかスティック部分にスポンジをはめ込んで、振動対策までしてくれているとは。冒頭写真の外箱も、安物には見えませんし、良いものを売るんだという気概を感じさせられますね。
スティックが高精度化している
このSEに採用されているスイッチは、Proのものとは種類が変更になっています。Proに搭載されているものは、日本国産企業が開発したアルプススティックとなっていて、耐久性に自身のあるものとなっています。
それに比べて、SEに搭載されたいるスティックは、製造元こそ中華製のものとなっているので、耐久性が公表されていないのでそこが不安点ではあるのですが、かわりにかなり高精度でヌルヌル動き合わせやすいというものになっています。
とにかくFPSゲームなんかでもエイムが合わせやすいと評判なので、かなりいいものだと思います。
GAMEPADTESTERを使って、円を描いたときのエラー率を調べてみてもわかるのですが、その数値はわずか2.8%と抑え込まれています。隣の純正コントローラーよりも精度が高いスティックを搭載していることがわかりますよね。
他にも8 bit doやHyperXなどの有名所のコントローラーと比べても、ここまで精度の高いスティックは中々なくて、これより上はもうホールエフェクトスティックを採用している機種に限定されてきます。
スティックが粉を噴かないように工夫
おもにプロコンなんかで問題になっているのが、スティックが白い粉を噴いてしまい、これが原因で故障するという問題です。
この白い粉の正体は、スティックを動かした際に縁に当たったり擦れたして、当たった部分が削れて発生した、プラスチックのカスです。
これを解決するには、スティック側を丈夫な素材にする必要があって、BIGBIG WON Rainbow 2 SEでは、この棒の部分を金属で覆うことで解決しています。一般的なスティックよりも、摩擦係数も抑えられていることか、縁の部分の削れもある程度軽減されるようになっています。
これのおかげで、このカスが原因の故障は起きにくくなっています。
またこのスティックですが、写真のように取り外しが可能となっていて、低中高と三段階の高さ調整が可能となっています。傘の部分が集めになっている関係で、フリークなどは付けられないので、高さを変更したい場合はこのスティックを交換することで対応します。
マクロボタンは4つ用意されている
この製品のマクロボタンは、LRボタンの近くに2つと、
裏面に2つの計4つ用意されています。どちらもクリック感が強めになっているので、しっかり入力しないと反応しないようになっているので、間違って触れて起動してしまうということはないでしょう。
ちなみに裏面には黒いシールが貼り付けられていて、接続形式の変更だったり、ペアリングの方法、またシリアルナンバー(写真では消してある)が記載されています。
また背面にはマクロボタンの他に、トリガーロックの為のレバーも2つ用意されています。
各種ボタンについて
正面には見慣れたXboxコントローラーのボタンの他に、下部に4つ、、右スティックの横に1つボタンがあります。
これらは左から順番に、連射ボタン、マッピングボタン、マクロボタン、プロファイル切り替えボタン、FNボタンとなっています。
これらのボタンから、ソフトウェア無しでもある程度の設定が可能になっています。もちろん、公式のサポートソフトを使ったほうが、できることは多いのですが、パソコンがない人向けにも設定できるようにしてくれているのはありがたいですね。
専用のソフトウェアは優秀だがパソコン限定
ソフトウェアが用意されているので、視覚的に操作してカスタマイズすることが可能です。色々細かく設定できますし、ガチゲーマーなら必須条件といえる、デッドゾーン0設定や、トリガーの反応点なんかも設定することが可能です。
ただこのコントローラーには残念なところがあって、それはスマートフォンのアプリが存在しないことです。BIGBIG WONの他のコントローラーは、だいたいのものがスマホ番の設定アプリに対応しているのですが、何故かこれだけ執筆時の現状では対応していないです。
今後対応してくれる可能性もありますが、販売ページなんかだと、設定アプリはパソコン限定みたいなことも書いてあるので、実際のところどうなるかは不明です。
対応機種、接続形式
このコントローラーは、Switch、Xbox、Windowsなどのパソコン、あとはスマートフォンなんかにも対応しています。
接続形式はType-Cでの有線接続は当然のこととして、Bluetoothならびに無線ドングルでの2.4Ghz帯での接続にも対応しています。
無線でもカジュアルに遊ぶ際にはまったく問題がないのですが、もし対人戦をガチでやり込みたいという人であれば、有線接続で仕様したほうが無難、というかベストになります。このコントローラーは有線接続の際には、ポーリングレートが驚異的な1000Hzとなるので、そんじょそこらのコントローラーよりも遥かに入力精度が向上します。
付属品について
この製品はパッドのスティックと十字キーを交換することができるので、それにちなんで交換用のパーツが用意されています。
三段階のスティックと、丸形と十字形の二種類のスティック、2.4Ghzでの接続用ドングルに、有線接続用のケーブルが付属しています。
一つ欲をいうのであれば。このケーブルも本体カラーに合わせて白にして欲しかったですかね。
まとめ
定価約8000円のパッドなので、滅茶苦茶安いというわけではないのですが、本気でゲームに勝ちたいという人であれば、是非試して欲しい製品だと思います。
筆者も現在愛用していますが、他の安物のサードパーティ製パッドはもちろんの事、純正コントローラーと比較しても明らかに性能が高くて気に入っています。