皆さんはスマホの熱対策をしていますでしょうか。スマートフォンは高性能になっていくと、その分発熱も高くなっていく傾向にあります。
特に夏場の炎天下では、それこそスマホが熱で故障しかねないほどです。そういうわけで、今回は熱対策のための商品として、Simplismから販売されているスマ冷えを買ったのですが、まあはっきり言って失敗でした。
少なくとも体感的に冷えてる感じはない
冷却シートというか、これは正しくは放熱シートというもので、内部の熱を外に逃がすことで効率良く排熱させるというものになります。
なので触っている感じいつもよりは冷えてるな、なんてことも感じませんし、なんならこれ自体が結構熱を持つので貼っている時と貼っていない時の感じる暑さには違いがありません。
なので体感的には何か違いがあるわけでもなく、手のひらが蒸れるといった問題の解決にはならないでしょう。
実際の温度に関して
今回はタブレット向けに2枚と、スマホ用に1枚の合計3枚を購入しました。それでタブレットの方の特に発熱する、CPUが内蔵されている裏蓋部分に対し、2枚貼り付けて普段のように運用してみました。
その状態でCPU温度測ってみた比較がこちらになります。
貼る前 貼る後
はい、実際の温度ですが、ほとんど変わらないことが分かると思います。なんなら貼ったほうが熱いくらいです。むしろ余計熱くなってる感じも見られます。まあ動画を見ているだけと言っても、動画の種類やその日の気温などで違いがある可能性もありますが、にしたってまるで効果がないことは明らかです。3枚もこんなの買っちゃって泣きそうですね。
厚みとかの問題について
もう一つ問題があります。それは厚みについてです。このスマ冷えという製品はケースを上からはめても問題なく運用可能となっていますが、スマ冷え自体に厚みがあるので、ケースによってはもっこりその部分が浮いてしまいます。
私の使っているスマホケースは特に問題なく装着可能でしたが、他の人のレビューを見ると不格好になるという意見もかなりあったので、その点でも駄目だと思います。
また、正直ケースつけても機能するというのは嘘くさいです。だって放熱がケースの部分で一旦受けとめられる以上、内部に熱がこもるのは避けられないと思います。なのにケースつけてても問題ないってのはちょっと信用ならないです。
なんなら上のケース無しタブレットの検証結果でも効果でてませんし……。
まとめ
せいぜい気休め程度の製品で、定価で買うようなものではないと断言します。私もセールで安かったから購入しましたが、その特化でも効果なしならボッタクリの詐欺商品だとしか思ってませんし。
スマホを冷やしたいなら、冷却ファンとか買ったほうが良いです。
ASUS Zenfone 9