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パソコンを水冷式にするデメリット

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パソコンのCPUを冷やすパーツには、空冷式のものと水冷式のものがあります。どちらも一概にどちらが優れているとは言い難いですが、基本的には空冷のものが選ばれることが多いでしょう。

しかし、水冷のほうがよく冷えるのになぜそちらがあまり採用されないかというには、明確な理由が存在します。この記事では、なぜ水冷式がどちらかといえば敬遠されるのか解説していきます。

 

水冷PCが敬遠される理由

単純に高い

水冷は基本的には空冷よりもよく冷えます。空気より液体のほうがおよそ20倍もの熱伝導率があると言われていますし、CPUの熱を奪ってよく冷やしてくれるでしょう。

特に最近のハイエンド帯のCPUでは、かなり発熱することもあってか、PCショップで自作パソコンのパーツを組む際、i9などを選ぶと店員から水冷をおすすめされることも多いでしょう。

 

しかし、高性能であるということは、それだけ割高であるということを意味します。

空冷で安くとも定格で使えば十分許容範囲の発熱に抑えることができるので、わざわざ水冷式を選んでガンガン冷やすことを活かせるのは、オーバークロックする一部のマイナー層くらいなものだと言えます。

水冷よりは冷えなくても、故障しない程度に冷えてくれれば空冷で十分なのが実情です。

 

 

水冷は空冷よりは長持ちしない

水冷は明確に空冷より寿命が短い理由があります。水冷式は内部でクーラント液を潤滑させることで冷やす仕組みになっているのですが、このクーラント液がどうしても揮発していってしまいます。液体ですし乾いて減っていくのは仕方ないことです。

これが本格水冷であれば自分で追加のクーラント液を足すことも可能なのですが、多くの場合は最初から組まれた簡易水冷式で、クーラント液を自力で足すことは難しいでしょう。

また、簡易水冷の多くの場合は、中身のクーラント液の残量が確認できないので、今このパーツがどれだけ消耗しているのかがわかりにくいです。

 

そしてもう一つ厄介な点があり、水冷式はパイプが劣化腐食してくるのです。そうして劣化したパイプからクーラント液が漏れ出すと、最悪他のパーツがビタビタになって、そちらまで壊してしまう危険性があります。

 

空冷であれば破損するのは多くの場合ファンだけですし、部品点数の関係もあって故障率は少ないです。そして水漏れもしないので、他のパーツを巻き込み破壊する危険性も無いでしょう。

 

ケースが限られる

水冷の困った点として、大きさの問題があります。基本的にファンと放熱板で構成された空冷ファンと違って、水冷にはその他にパイプやら何やらが大きく目立ちます。これのせいで適合して収まるケースというのは少なくなるし、無駄にフルタワー型になって巨大なパソコンになりかねません。

 

また簡易ならまだケースは色々見つかるでしょうが、本格水冷なんかやった日にはもう本当に大変でしょう。大量のパイプやポンプを配置しなければならないので、自作PCはプラモより簡単だよという層でも、多分本格水冷は例外だと思ってる筈です。

 

まとめ

基本的にオーバークロックさえしなければ、空冷ファンを買えば十分に冷やせます。i9シリーズが出たばかりの頃はともかく、最近ではこうして爆熱CPUでもなんとか冷やすことのできる空冷ファンも開発されていっていますしね。

 

ただ日常的に高負荷をかけ続ける作業を行うというのであれば、簡易水冷を検討するのも悪くはないでしょう。本格水冷に関しては……あれはちょっと別世界なので。

 

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