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ゲーミングキーボードの選び方2023年末

一口にゲーミングキーボードと言っても、その種類は多岐に渡ります。初めて買うとか、そこまでキーボードに詳しく無い人が適当に売れ筋商品だからと買ってしまうと、まず後悔することになるでしょう。

そこで、この記事では本当にパソコンにてゲームをする際に最適な、ゲーミングキーボードの選び方というものを解説していきます。

 

最適なゲーミングキーボードの選び方

カニカルスイッチ、リニア系の軸がおすすめ

キーボードのスイッチは、大きくわけて4種類存在します。

  • メンブレン  :ラバードームで認識。重くて同時押しに向かない。安価。
  • パンタグラフ :メンブレンに骨組みいれて薄くした奴。ノートPC向け。
  • カニカル  :1個1個に機械的なスイッチ。同時押しに向いてる。
  • 静電容量無接点:高耐久だがとても高級。

メンブレンは重いし同時押しに向いていない。パンタグラフはそもそもノートPCが主戦場で、ゲーミングとなると全然種類がない。静電容量無接点はメカニカルと比べ遥かに高い上に、やはりゲーミング向けは数が少ない。

そうなってくるとやはりゲームに最適な種類はメカニカルということになります。

 

そしてこのメカニカルスイッチですが、メーカー独自開発だったり派生のオプティカルを加えるととんでもない数になってきます。しかしこのスイッチは大きくわけると二種類になります。

 

まずは青軸や茶軸などのクリッキータイプ。これらは押した時にカチカチとしっかりした音がなるので、ゲームを遊ぶ際にかなり心地よく感じるというメリットはあります。

ただし、はっきり言ってしまうと非常に煩いキーボードでもあります。特に青軸系のクリッキーは、静音性なんて皆無な仕様ですので、隣の部屋でもカチカチと煩いタイプ音が響いてきますし、ハードパンチャーであれば隣どころか下の階のリビングにも聞こえてしまうでしょう。

一人暮らしかつ、防音にも強い部屋に住んでいるのであればいいのですが、家族が居たり、アパートやマンションなんかでは周りから苦情を受けるリスクがあります。

茶軸系であれば多少音は抑えめになりますが、クリッキータイプはリニアタイプと比べると押す時に引っかかる関係で若干力がいる傾向にあるので、長時間プレイの疲労感の面でも劣っています。

 

それに対して赤軸や銀軸などのリニアタイプは、スコスコとした推し心地が特徴のスイッチになっています。こちらでは、メンブレンよりは流石に音が出る機種もありますが、それでもクリッキータイプと比べれば、非常に静かな仕様となっています。押す時の引っかかりも無い為、押下圧が数値上上であっても、押して見ると指にかかる負荷が少ないことが多いです。

 

これらの通常の赤軸を、よりゲーミング向けにしたスイッチがCherryMXSpeed軸、銀軸となります。これはキーが押したと判定される深さ、アクチュエーションポイントを極めて浅く設定することで、機敏な反応をするように調整されたメカニカルスイッチになります。コンマの世界で競いあうガチゲーマー御用達のスイッチになっていますが、反応点が浅すぎるせいで、誤入力が多くなり慣れが必要になるスイッチでもあります。ゲームに特化しすぎているので、日常仕様では不便にすら感じる場面もあるでしょう。

 

 

Nキーロールオーバーに関して

前述の項目でもちらりと示しましたが、ゲーミングキーボードには同時押しが重要になってきます。例えば斜め前にジャンプしたい場合、W、A、スペースキーを同時押しする必要があるのですが、これはメンブレンだと同時押しを認識しないせいで出来なかったりします。

 

一応、メンブレンでもゲーミングキーボードはあって、Nキーロールオーバーとか書いてある機種もあります。ただこれはあまり鵜呑みにしないほうが良いです。まだガジェット関連の知識が薄いころ、実際にそういうキーボードをAmazonにて購入したことがありましたが、たしかにELECOMなどの通常のキーボードと比べれば同時押しにもある程度は対応していましたが、それでも対応しているキーが限定的で、ゲームで使えるとは言い難いものでした。

 

やはりスイッチが構造的に1つ1つ分割されている、メカニカルスイッチでないと、Nキーロールオーバーには向かないのでしょう。

 

サイズはテンキーレスがおすすめ

キーボードのサイズは大きくわけて3つ存在します。

  • フルサイズ :一般的な奴。テンキーがあって横幅が拾い
  • テンキーレス:テンキーをカットした奴。横幅が狭くなってる。
  • コンパクト :INSやDELなども同時押しで対応させてカットした奴

フルサイズは全キーが搭載されているので、日常仕様なんかには便利です。特に筆者みたいに文字を打ち込むことを良くする人であれば、これを選びたくなるのは当然です。ただしフルサイズだと横幅が広くなった関係でマウスがガンガンキーボードにぶつかるし、両手を広げる幅も長くなるので負担が大きくなります。

コンパクトはかなり小さいので、ゲームを遊ぶという面では案外不足は無いかもしれません。ただこっちは特化しすぎており、普通に使うにはかなり不便です。ゲーム中でも何か調べ物がしたくなるって時はあると思います。そういう時にコンパクトだと、入力しにくく感じるでしょう。

 

そういう理由も加味して、ゲームに向いていて実用性も損ねていないテンキーレスキーボードが、一番おすすめかなと思います。

 

有線のほうが良い

近年は通信方式が改良されてきたこともあって、無線でも入力遅延なんて存在しないと言っていいです。しかし、キーボードに関して言えば、それでも無線よりは有線のほうがずっと良いです。

無線のメリットって、ケーブルが無いから位置を動かしやすい点にありますよね。けどキーボードってそもそもそんなに位置を動かしますか?  最初に大体の位置を決めたら、あとは精々ずれを治すくらいでしか動かさないですよね。キーボードに関しては無線にするメリットがあまりないんです。

 

対して無線のデメリットは結構厄介なのが3つあります。

  • 値段が高額化してしまう。1万円増しもザラ。
  • 充電を忘れてしまい使っている最中に電池切れ。
  • バッテリーが劣化することを加味すると二年くらいの寿命。

これだけのデメリットがありますので、ゲーミングキーボードに関しては有線の方が良いです。

 

配列に関して

基本的には英字配列のほうがゲームをする上では向いています。半角全角キーが無いので、入力方式を間違えて切り替えてしまって操作不能になるとかいう問題はないですし、スペースキーも幅が拾いので押しやすいです。

ただ、一般的なメーカーのキーボードであれば、ソフトウェアである程度はカスタムできるので、英字配列に慣れてないし、普段使いで劣るのは困るという人は、日本語配列を買っても問題ないでしょう。

 

この配列に関しては、英字配列でも別に構わない、そっちのが慣れているというのであれば英字配列を、そうでないなら別に日本語配列でも問題ないと思います。

 

まとめ

ステマレビュー動画やサクラレビューなんかが大量にあるのが現在なので、下手にインフルエンサーがおすすめしているから、なんて理由でゲーミングキーボードを買ってしまうと、思ったよりも使い勝手が悪くてがっかりした、なんてことになりかねません。

この記事で少しでも、そういう残念な買い物をしてしまう人が減れば幸いに思います。

 

ROCCAT VULCAN TKL Pro
ロープロファイルなメカニカルゲーミングキーボード。オプティカルスイッチで高耐久だし、英語配列も選択可能。
 

 

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