2023年はキーボードの進化がすごい年でした。今までそこまで普及していなかった技術が各処に盛り込まれていて、それまでのキーボードと一線を画すような製品が多く販売され始めた年です。
また、今まで日本ではあまり見なかったメーカーが本格的に参戦してきたりと、目新たらしい格安メーカーを見ることも多かったです。
今回はそんなキーボードメーカーの雑感を、まとめていきたいと思います。
有名キーボードメーカーの雑感まとめ
Logicool
最新のモデルになってようやくキーキャップがPBT素材になったり、接続端子がType-Cになったりしました。ハード面の刷新があまりに遅すぎて、筆者みたいなキーボード好きとしてはやっとかよ(うんざり)って感じです。
しかし、ハードよりも遥かに更新が簡単な筈のソフトウェア回りは相変わらずお粗末な出来で、特にゲーミングソフトウェアであるG-HUBはもう開発辞めて0から作り直せって思いますね。
もうG-HUBやめるまでここのブランド製品は買わないかな。
Razer
高級嗜好なハイブランドですね。ソフトウェアの関係で他のゲーミングソフトウェアと競合することも多くて、全部Razerデバイスで統一する必要が出てくることも加味すると、パソコンデバイス界のAppleみたいな印象です。
デバイスの出来は概ね良くて、特に最近の製品ですと薄型キーボードでやらかした以外は概ね良好といった感じです。特にHuntsmanシリーズがおすすめのキーボードになります。オプティカルスイッチもあるので耐久性も文句なしですよ。
ただ本当に値段が高いです。円安の影響もあってか、有線キーボードなのに3万円超えちゃってるので、V3 Proはもう異次元の高さになってしまっています。ちなみにこのHuntsman V3 Proですが、ラピッドトリガー対応もあってキースイッチも癖があるため、ヴァロラントで遊ばないならその前世代機のV2シリーズで問題ないですよ。
ROCCAT
ここは本当にビジュアルが良いです。見た目全振りと揶揄されるくらいには、本当に見た目が良くて、RGBの光り方も美しいです。
性能面に関しては、最近のモデルにはオプティカルスイッチを採用して耐久性を高めてきているなど、Razerに追随する感じで新機構も取り入れて行ってます。
値段も有名ブランド製の製品にしては安いほうです。円安がなければもっと安かったんだろうけどなぁ。
CORSAIR
コアなファンが多い印象のブランド。製品の品質も良く、キーボードやPCデバイス好きなら知らない人は居ないくらいには有名。
ここは結構キーボードのデザインがCORSAIRらしいものが多かったんですけど、最近K70 MAXというラピッドトリガー対応のモデルを販売してきました。
ただこれ、CORSAIRの色はあるんですけど、よその中華メーカーのいいところを逆輸入したような機能とデザインになっていて、どうにもらしくなさも感じられて。特に専用ソフトウェア非対応で、細かな設定をハードでやるという点が中華らしい。
今までのファンからしたら賛否両論ありそうな方向に進んでますね。
HyperX, SteelSeriesなどの有名メーカー
あまり大きな変化は感じなかったり。ただ着実に前に進んでいる感はあるし、その印象は決して悪いことではないです。他メーカーほど目立ちはしないけど、やることはしっかりやってて将来性もちゃんとあります。
あくまでキーボードという分野でそこまで新しいことはしてないってくらいです。
日本では新進気鋭のキーボードメーカー雑感まとめ
AJAZZ
中華メーカーの中では激安路線ではなく、5,000から10,000円クラスの価格帯を主軸に戦っているメーカーになります、
ここはキースイッチを自社開発していて、個性的なキースイッチを個別販売もしています。なんならキーボード本体の販売よりも、自作キーボードの方向性のほうが強いかもしれません。これらのキースイッチは安いわりに性能が良いと、一定の評価を受けています。
販売しているキーボードは、見た目こそ色以外は独自性は強くないですが、ケーブルが着脱可能だったり、キースイッチがホットスワップで交換可能だったりと、実は機能性がとても充実している面白いメーカーだったりします。付属のケーブルもコイルケーブルだったりと拘っているので、そのへんの激安中華製品よりもものづくりを頑張っている感じがあって好印象です。
EPOMAKER
AJAZZと似たような路線で戦っているブランドです。価格帯やキースイッチの自社開発など、結構似通った面が多いです。
最大の特徴はその打鍵音にあります。これが非常に心地よくて、タイピング音に拘りがあるという人は、ぜひYoutubeなんかでその打鍵音を確認してみると凄さがわかると思います。ここのキースイッチは本当に次元が違います。この点に関してだけは、有名ブランドよりも上でしょう。
その他にはなんちゃって分離型キーボードとか、結構面白い形状のキーボードも販売していて、実用性の程度は別として、中々面白いメーカーだと思います。
E元素
E-YOSOだったりとイマイチ統一感のない名称のメーカー。ちなみにREDRAGONとは実は大本は一緒で、アジア向けか欧米向けかの違いという噂です。販売している商品は違うけど、どちらがその地域で受けるとか考えて販売商品を変えているのでしょうか。
ここはなんというか相変わらず、新型を作っては廃盤して新型を出してと、売り切り販売をしています。基本的にあまり変わり映えしない製品が多いんですけど、たまに大当たりがあったりもして、製品評価安定しません。
まとめ
冒険したいならEPOMAKERやAJAZZ。手堅く行きたいならRazerやROCCATを勧めます。
家電量販店でも多いLogicoolですが、ここはソフトウェアがそもそもインストールすら出来なかったりなど不具合が酷いとかいうレベルじゃないので、今は買うのをやめておいたほうがいいです。