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Logicool 新型ゲーミングキーボードを発売するも微妙そう【PRO X 60】

Logicoolは老舗PC関連デバイスであり、ゲーミングデバイスに関しても一定の評価を受けていると思います。ただ、マウスの性能はかなりいい感じになっているのに対して、キーボードに関してはダメ出ししなくてはならないくらい、遅れています。

そこで新型が新たに出るということで、巻き返せるかなと期待していたのですが、実際に発表されたPRO X 60という製品の情報を見た感想ですが、やっぱりダメそうでした。

今回の記事では、なぜPRO X 60が駄目そうだと思ったのか、キーボード大好きおじさんの筆者がまとめていきたいと思います

 

どうしてLogicoolの新型キーボードが駄目そうなのか

60%キーボードが駄目

このゲーミングキーボードは、60%キーボードと呼ばれるサイズのものになっていて、他にはコンパクトキーボードという呼び方が一般的なものになっています。

ただこのサイズ、流行っていたのは少なくとも1年前までの話であって、現在では主流ではないものになっています。

 

確かにコアなファンがいるHHKBが採用しているようなコンパクトさで、一定の需要はあります。しかしあくまでそれはコアな層であって一般層ではないのです。

普通に使うことを考えた場合のこのサイズは、過剰なまでにサイズを詰め込み過ぎており、Fn同時押しを多様しないと行けない分、どうしても使い勝手が悪くなってしまいます。DelキーやHOMEキーどころか、ファンクションキーまでないというのは、流石に面倒くさいでしょう。

 

実際、現在の市場で流行なのはファンクションキーや矢印キーなどが存在している75%キーボードであり、その次がテンキーレスとなっています。これらでも十分にコンパクトなので、マウスを大きく動かした際も邪魔にならないからですね。

 

 

色々と実装が周回遅れ

キースイッチはようやく光学メカニカルになり、耐久性が向上しました。こういうオプティカルスイッチは、多くのゲーミングキーボードに望まれた機能といえます。

ただね、遅いんですよ。採用があまりにも遅すぎた。オプティカルスイッチなんてもう何年も前にRazerやROCCATが採用しています

あとホットスワップ対応となっているのですが、オプティカルスイッチをホットスワップというのがちょっとわからないです。筆者が知っているホットスワップ対応機種って、だいたいCherry互換の汎用メカニカルスイッチに対応しているんですけど、オプティカルスイッチは単品で販売されているのを見たことがありません。

なのでLogicoolのオリジナルスイッチになるんでしょうけど、規格が合わなければCherry互換品は使えないでしょうし、それこそLogicoolのオリジナル規格とかなってしまうと、結局交換できても高くつくし、選べる種類もちょびっとだけになってしまいます。

 

キートップも今更になってPBTダブルショットです。こんなもの他のゲーミングデバイスメーカーはとっくに採用していますし、なんなら中華キーボードでもありふれた内容となっています。

今までさんざんあぐらをかいた殿様商売で、印字剥がれまくりのABS樹脂キートップだったのを改めた点だけは評価しますが、にしたって遅いです。今もう2024年なんですよ。5年は遅いです。

 

ラピッドトリガーには期待できない

今流行りの機能としてラピッドトリガーがあります。これを実装するには通常のメカニカルスイッチではなくて、磁気スイッチというこれまた新規格なスイッチを採用しないといけないのですが、Logicoolのこの新型キーボードは光センサー式のスイッチで。ラピッドトリガーを実装するには機能的に難しい構造なのです。

なのでこのラピッドトリガー機能に関しては、おそらくアップデートが入っても実装することは難しく、つまり流行りの機能を搭載できていないということになるのです。

 

別にラピッドトリガーが至高とか、ないのはありえないとまでは言わないのですが、Logicoolのようなトップブランドが、これを実装していないというのは、結果的に売れ行きに問題が出るのではないかと。Razerなどのブランドはちゃんと出してますからね。

仮にラピッドトリガー対応モデルを別で作るにしても、内部の基盤などはそうとっかえになってしまうのは目に見えているので、使い回しするくらいならまた別の新型を作ったほうが良いまであります。

 

ガスケットマウントもなさそう

金属反響音を削減し、打鍵感も気持ちいいものにするガスケットマウントというものがあるんですけど、特にホームページにそれの記載がないんですよね。

なので最悪の場合は反響音カンカンだし、そうでなくともそこまで気持ちよくない打鍵感な可能性はあります。

少なくとも、Logicoolのキーボードにおいて、反響音対策でウレタンシートすら入れていることを主張している機種はなかったと思われるので、ここは思い切ってガスケットマウント構造を実装して欲しかったですね。

 

まとめ

PRO X 60は開発が大幅に送らたのかってくらいには、なんとも周回遅れ感のあるメカニカルキーボードでした。

このサイズで日本語配列というのであれば、多少は希少性があるのですけど、現状はまだ海外モデルしか発表されていませんし、どうなることやら。

少なくとも日本販売でも配列がそこまで変わらないのであれば、EPOMAKERやYUNZIIのような、中華でも実力派な新興ブランドの製品を買ったほうが、満足度は高いと思います。実際かなり評判いいですよ。

 

EPOMAKER 75%レイアウトキーボード

YUNZII 75%レイアウトキーボード

 

 

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