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Xiaomi 13T Pro 日本版 レビュー安く買えるハイエンド性能のスマホとしては満足できるスマートフォン

昨今では円安の影響もあって、とにかく色々な製品が値上げしています。それはスマートフォンにおいても例外ではなく、スマホの価格もかなりインフレしてきています。皆さんがこぞって愛用しているであろう、iPhoneについても値上げが報道された記憶も新しいと思います。

 

そんな円安真っ只中で販売開始されたXiaomi 13T Proは、円安にも関わらず価格を抑え、それでいてハイエンドモデルとして遜色ない性能を誇るAndroidスマートフォンとなっていますので、今回はそれのレビューをしていきたいと思います。

 

製品特徴

MediaTek製のDimensity 9200+を採用

これまで多くのハイエンド帯のスマホは、SoCにはQualcommのSnapdragonのハイエンド向けチップを採用していました。実際、これまではQualcomm製のチップに勝てる他社製品はほぼほぼ存在しないのが実情でした。

しかし、ここに来てライバルであるMediaTekが追い上げを見せており4nmプロセスの半導体チップを実用化に成功。晴れて超高性能なSoCであるDimensity 9200+を世に送り出すことができました。

 

このチップはSnapdragon 8 Gen 2とおおよそ互角の性能となっており、若干普段遣いの面では劣るも、ゲーミング性能ではDimensity 9200+の方が上という立ち位置になっています。

なので原神のような重たい3Dゲームを遊ぶスマホとしては、かなりいい線いっているスマートフォンであると言えるでしょう。

 

最大処理能力で使用するには設定が必要

上述の通りこのスマートフォンの処理能力は、SoC的には非常に高いものになっているのですが、実は初期設定のままだと能力にリミッターがかかっています。

まあこれがよくよく考えると当たり前の話なのですが、ネットサーフィンや動画鑑賞程度のミドルスペックで十分な用途においても、フルパワーでぶん回していては、バッテリーの消耗も激しくなってしまいますし、本体にかかる負担も大きくなってしまいます。

 

なので本製品にはフルパワーで動かすパフォーマンスモードの他に、省エネモードとバランスモードも存在しています。デフォルトではバランスモードになっていますので、ゲームみたいな高い処理能力を必要とする時はパフォーマンスモードを、それ以外はバランスモードといった使い方をした方が良いでしょう。

幸い、設定が必要といっても、画面上部のステータスバーにあるボタンひとつで瞬時に切り替え可能なので、面倒に感じることはありません。

 

オーディオ面では若干残念な面もあり

Dolby Atmosに対応しているなど、オーディオ面にもこだわっているこの13T Proですが、1個だけ残念なことがあります。それはQualcomm関連のオーディオへの対応が弱いことです。

 

SoCがQualcomm製のものではないので、aptXに対応しているだけでもマシではあるのですが、このスマートフォンは無印のaptXでの接続はできても、aptX adaptiveなどの上位派生には対応しておらず、接続しようとするとSBC接続になってしまいました(audio-technica TWX9で確認)。

 

ただし、最近の完全ワイヤレスイヤホンの多くは、aptX系のコーデックよりも、ハイレゾ対応高音質コーデックであるLDACへの接続に重きを置いているらしく、そちらに対応しているモデルは低価格帯にもそこそこあります。LDACへの接続は、このスマートフォンでもしっかりと対応している(SONY WF-1000XM4で確認)ので、そこまで気にせずとも良いでしょう。

 

 

120W神ジューデンは非常に早い

専用充電器での120Wの急速充電に対応しているので、本製品の充電は非常に早いです。ただ、売り文句で宣伝していた、17分で満充電というのは初期設定ではできません。設定項目でリミッターを解除してやる必要があります。

ただこの速さで充電しようとすると、当然ながらバッテリーにかかる負担も大きいものになるので、常用はしないほうが良いかなと思います。あくまでも充電するの忘れたけど急ぎで出なきゃいけないときなどにしたほうが良いかと。

 

ちなみに通常状態での満充電にかかる速度はおよそ30分程度ですので、わざわざリミッターを解除してまではせずとも、十分な速さで充電自体は可能です。

 

また付属の急速充電器以外でも、そこそこ速い速度で充電が可能なようです。

試しに使ったAnker製のPD100W急速充電器を使った際も、ワット数が表示できるケーブルで見たところ、PD30W程度までは表示ので、PDにも一応は対応しているようです。AnkerならびにBaseusの急速充電器で試した結果、ほぼ同じ数値だったので、このスマートフォンのPD規格は30Wであることが推測できます。

 

ちなみにこのPD急速充電においては大体50分程度で20%からの満充電となったので、社外品でも十分ではあると言えるでしょう。

 

付属品について

このスマートフォンには必要になるものはほぼほぼ揃っています。

120W充電を可能にするケーブルと充電器。本体を守るためにクリアケースに保護フィルム(貼付け済み)、物理SIMを抜き差しするためのSIMピンと、必要になるであるアクセサリー類は全部付属品として入っています。

 

なので基本的には他のアクセサリー類を、購入時に追加で買う必要はありません。キャリアショップで買う際には他のアクセサリー類も勧めてくるでしょうが、それは全部無視できるのです。

 

ただし、クリアケースは黄ばんだりして劣化してきますし、保護フィルムは定期的な張替えが推奨されるものではありますので、頃合いを見てAmazon楽天市場などで買い替えたほうが良いでしょう。

 

グローバル版との違い

実は本製品、日本版とは別に海外モデルがすでに販売されています。ただ仕様上の違いがいくつかあります。

 

 

まずカメラ。画素数などのカタログスペック上は違いが無いように見えますが、グローバル版にはライカの監修が入っています。

これは別にコストカットのために日本版にライカ監修が無いのではなくて、ライカの契約上、その国の市場で監修を受けられるスマホはその時期に1種のみという制約があるためです。日本市場ではすでにAQUOSがライカの監修の入ったスマホを販売していたので、契約上の都合で監修無しのカメラになってしまったというわけです。

一応カメラ性能自体は筆者的には不満は感じないものでしたが、ちょっとガチ勢の怖い人たちがどう思いかはわからないですね。

 

そして日本版はおサイフケータイに対応しているのが大きな違いです。海外でもスマホ決済サービスはあるのですが、規格が日本のおサイフケータイとは別物で、利権の辛みも合って中華スマホおサイフケータイを採用しないモデルも多いのですが、本製品はそんな中でもしっかりと対応してくれたのは嬉しいポイントでしょう。

 

無印13Tとの違い

Pro版と無印版は見た目の面での違いはありません。なのでケースや保護ガラスなどは同じものを使い回すことができます。特にどちらかだけの限定カラーなどもないので、側だけでは違いはありません。内部パーツの関係で若干Proの方が重たいですが、10gも差が無いので誤差の範囲でしょう。

大きな差としては以下の点になります。

 

  • 処理能力
  • 充電速度
  • カメラ性能

 

処理能力に関しては明確な差があって、1.5倍くらいもの差があります。特にグラフィック性能においてはPro版が大きく勝っているので、ゲームをするならケチらずPro版を買ったほうが良いです。

 

充電速度も結構な差があります。無印版はそもそも120Wの急速充電には非対応で、最大でも67Wまでしか出力が出ません。ただ67Wでも十分速いとは言えるでしょう。

 

カメラ性能に関してはこれもカタログスペック的には差が無いように感じますが、動画撮影能力にだけ差があります。SoCの処理能力の関係もあってか、無印版では最大の解像度は4Kなのですが、Pro版は8Kまで出せます。今後アップデートで並ぶ可能性もありますが、現状ではここにも差があるようです。

ただ正直4Kまで対応していれば十分とも感じます。

 

まとめ

2023年末発売されたスマートフォンですが、その性能はかなり高く優等生なスマートフォンに思えます。これだけ良い性能をしているのに、円安インフレにも負けず、前作の12T Proと変わらない109,800円で定価となっているのはすごいことだと思います。

 

更にいえば、キャリアだったり格安SIMだったりで、抱き合わせ販売することで更に安い値段で販売されたり、セールで特価になっていたりするので、実売価格はもっと安い時に買えることも多いです。実際筆者もブラックフライデーセールの最終日に、突如販売したこのスマホを購入したので、15%OFFで買うことができました。

 

スマホの買い替えを検討している人は、セールやクーポンでお得に買うことができる時を狙って、購入すると良いでしょう。

 

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