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スマートフォン急速充電器の選び方と注意点

最近のスマートフォンは充電機能にも力を入れていて、急速充電がどれだけ早くできるかを競っている状況にあります。どちらかといえば大出力での充電に消極的であった、iPhoneやGalaxyも根負けした形で、少しずつですが急速充電のためにワット数を上げていることからも、重要視されている項目であることがわかるでしょう。

 

ただ、その一方で悩まされるのが、充電器の選択です。最初から急速充電対応の充電器が付属してくるというのであればまだ良いのですが、実際はSDGsを言い訳に充電器を削ってコストカットしたり、一応充電器がついてきても最大10Wしかでないおまけ程度のものでしかなかったりで、結局追加で充電器を買う必要が出てきます。

そこで、この記事では、皆さんが自分のスマートフォンに対応している急速充電器を買うための助けになれば幸いな内容をまとめていきたいと思います。

 

急速充電器の選び方

自分のスマートフォンの充電仕様を確認しよう

スマートフォンと一口に言っても様々なものが存在します。なので、充電時に最大ワット数や充電規格なんかにも違いがあり、これを買っておけば間違い無いというものは厳密にいえば存在しません。

特に、XiaomiやOPPOの、MOTOROLAのような独自の充電規格を使用しているところだと、サードパーティ製の充電器を買っても付属品ほどの充電速度は出なかったり、そもそも急速充電自体ができなかったりします。

 

しかしメーカー純正品の充電器は、メーカー直売サイトでしか売ってなかったり、メーカー相談窓口で直接注文しないと追加購入できないことも多いので、2個めを手に入れるのは意外とハードルが高かったりします。

 

なのでサードパーティ製の充電器を買う場合は、まず使っているスマートフォンの充電回りの仕様について調べる必要があります。

 

 

PD 100W PPS対応のものがトレンド

最大出力での充電ができなかったとしても、多くのスマートフォンは独自規格の次にPD規格に対応していることが多いです。なのでサードパーティ製の急速充電器を買う場合は、PD対応のものを買うことをおすすめします。特にProgrammable Power Supply、通称PPSにも対応していると、Galaxyの急速充電要項を満たすことができるので。最大出力での急速充電が可能になります。このPPSには意外と対応していない急速充電器も多いので、買う前に良く調べたほうが良いでしょう。

 

そして次に、なぜ最大出力100Wがおすすめかです。

まず現状、多くのスマートフォンの急速充電規格は、PDだと100W未満どころか60Wくらいでも十分大きな出力とされています。特に日本でも普通に買えるスマートフォンで、PD100Wを叩き出すスマートフォンは現状(2024年春)まだ無いと言っていいでしょう。

しかし、だからといって自分のスマートフォンの最大ワット数に合わせて購入となると、これはこれで問題になります。確かにその時は良いかもしれませんが、スマートフォンを買い替えた際にその充電の最大ワット数が増えてしまうと、買った急速充電器が役者不足になってしまいます。

充電器自体はそうそう壊れるものではないし、なんならノートパソコンとかの充電にも使えたりするので、100Wのものを選択した方が良いと思います。

 

またPD急速充電をするには、それに対応するケーブルを買うことも重要になります。PD100Wのケーブルとなると、ダイソーでも1m330円で購入できるくらい入手性が良いので、下手にスマホには過剰すぎる大出力なものを買うよりは、100Wで抑えた方がコストパフォーマンス的にも良いのです。

 

厄介な相性問題がある

実は急速充電器には相性問題があります。仕様上はたしかにPD45Wに対応しているのに、そのスマホだと25Wくらいまでしか出なかったりです。これは本当に相性の問題で故障とかではなく、他のスマホやノートパソコンだと仕様通りに充電できるのです。

こればっかりはネットで調べても出てこないことが多いですし、有名なAnkerだからとかELECOMだからとか関係なしに発生しかねない事象なので、本当に苦労させられます。

 

流石にそんな頻繁にある事象ではないようなのですが、サードパーティ製の急速充電器を買う時はそういうこともあると覚悟を決めたほうがいいです。最悪Amazonでは購入者に質問を出せる機能もあるので、自分のスマホの機種でも急速充電できますかとかは聞いたほうが良いでしょう。よほどマイナー機種で売れている数が少ないとかで無ければ、そのうち返事が帰ってくるでしょう。

 

ポートの仕様にも注意しよう

急速充電器の中には複数のポートがあるものがあります。ただこれ、あると便利ですが何も知らないまま使うと困ることが結構あります。

まず同時充電時、大抵の機種は出力が低下します。1ポートのみの仕様なら100Wだけど、他のポートも使うなら60Wまで低下するよという品はかなり多くて、同時に複数台、スマホiPadやノートパソコンなどを同時に充電する際は、パワーダウンして充電速度が低下するなんてことは普通です。

 

また、4つType-Cポートがあるけど100Wが出るのはそのうちのこれだけとか言うこともあるので、どのポートがどれだけでるのかも知って置かないといけません。

説明書に書いてあるからわかるだろと思いきや、中国語のペラ紙で図解すらないとか、そもそも説明書はネットでPDFを見るしかないとかもあるので、それなりに調べる必要もあります。

 

まとめ

急速充電器を選ぶのって本当に難しいし苦労します。中には急速充電対応とか書いておきながら、特にそういった規格に対応していないことも珍しくないです。急速充電という言葉自体は言ったもんがちになっていて、「昔のiPhoneのおまけ10W充電器よりは早いから急速充電だろうが!」と開き直られかねませんしね。

 

とりあえず買う前に、スマホと急速充電器の仕様は良く調べることが重要になります。

 

Anker 317 Charger
Ankerの100W PD PPS対応急速充電充電器。ケーブルもついてきてお得。
 

 

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