最近Xiaomiから発売された新型スマートフォン、POCO F6 Proは価格が安めなのにハイエンドモデルなみの処理能力を持っているということで、かなり話題になっています。
実際、処理能力という面でみると、このスマートフォンは非常にコストパフォーマンスにも優れたモデルではあるのですが、価格が安めなぶん、相応に削っている部分があるのも事実です。
そこで、この記事ではPOCO F6 Proについて解説し、どんな人にこのスマホがあるのか結論づけて行きたいと思います。
POCO F6 Proの優れた特徴
7万円以下で変えるハイエンドチップ搭載モデル
このスマートフォンは現状7万円以下で買える、円安プラスインフレ気味の価格帯の中では、ミドルハイクラスのスマートフォンと言えるでしょう。
にも関わらずこのスマートフォンは、QualcommのハイエンドチップであるSnapdragon 8 gen 2を搭載しています。
このチップは2023年頃に販売されたフラグシップモデルのスマートフォンが採用していたチップの一つであり、その性能は現行の8 gen 3には流石に劣りますが、それでも現在においても全然ゲームなんかも遊べる性能を持っています。
若干型落ち気味だと思う方もいるでしょうが、この8 gen 2を搭載したスマートフォンは、日本で普通に買えるものだとASUSのZenFone 10というスマートフォンが最も安めですが、その価格も多少値崩れしていますが103000円ほどで落ち着いているので、全然安くはなっていないんです。
なのでこの7万円しない価格で買えるPOCO F6 Proは、搭載SoCだけ見れば非常にリーズナルなスマートフォンであることがわかると思います。
ディスプレイも中々なもの
このスマートフォンに採用されているディスプレイも、それなりに優れたものとなっています。ちゃんと現状一番人気の有機ELディスプレイを採用していますし、そのリフレッシュレートも120Hzまではでるのでゲーム的な面でも優れています。
少なくとも、ここに関しては値段を下げるために削ってはいない部分だと思います。
120W急速充電対応
Xiaomiのハイエンドモデルスマホでは多く採用されている、120Wの急速充電に対応しています。これだけの大出力なので、0に近い状態から充電を開始しても、20~30分もあれば満充電が完了します。
バッテリー持ちに関してはものすごく良いとは言えませんが、5000mAhの大容量を搭載していますし、この急速充電機能があるのであまり気にならない部分でしょう。
見た目はおしゃれ
カメラ部分のデザインに関しては好き嫌いが分かれる部分だとは思いますが、それ意外のカラーリング部分に関しては、価格に対してクオリティが高いと思います。
ただ付属のケースは透明じゃないので、これを使うと一気に安っぽくなってしまう点が惜しいかなと。
見た目もこだわるのであれば、別途クリアケースを買ったほうが無難です。
POCO F6 Proの残念な点
おサイフケータイが無い
このスマートフォンは海外向けのグローバル仕様のものを、ほぼそのままの仕様で販売する事によっても価格を抑えています。
なので日本でしかほぼほぼ使われていない、おサイフケータイという独自規格のキャッシュレス決済装置には対応していないんです。
防水防塵には非対応
水で濡れた手でも操作しやすいとか書いてあるところもありますが、別に水没させても大丈夫とは一言も書いてありません。
そう、このスマートフォンは特に防水防塵の規格は通っていないので、お風呂で使うにはとても向かないスマートフォンとなっています。
カメラ性能も良くない
一応はトリプルレンズに高画素カメラという事になっているのですが、実際のところのこのスマートフォンのカメラ性能はそんなに良くないです。
特に優れたセンサーとかは使われていませんし、ソフトウェア面での最適化もそこまで頑張っていないようで、安めのミドルレンジスマホ並の写真しか撮ることはできません。なんならそれにも負ける機種があるくらいでしょうか。
スピーカーの質も良くない
もともとXiaomiのスマートフォンって、スピーカー部分はケチっているものが多いのですが、この製品も例外ではありません。
なんというかスカスカして迫力の無い音になっているので、ゲームを遊ぶ際も音質を求めるという人は、別途イヤホンを用意したほうが良いでしょう。
どういう人におすすめ?
ゲームをとにかく重視する人
ゲーミングスマホみたいに別途ハードウェアボタンなんかは搭載されていませんが、処理能力の高さとディスプレイの高リフレッシュレートを考えると、スマホでゲームを良く遊ぶ人に向いていると思います。
その一方で色々な部分が削られてしまっているのも事実です。ゲーム、動画鑑賞、ネットサーフィンの用途にはマッチしていますが、カメラを撮ってSNSにアップするのが好きとか、電車なんかに乗る際におサイフケータイが無いと困るとか、お風呂でスマホを弄るって人には向きません。
ほぼほぼフルスペックが良いならXiaomi 13T Proを買おう
「全用途で高い水準で使いたいんだ」って人は、このスマートフォンでは不満点も多くなってくると思います。そういう人は去年末に販売されたハイエンドモデルである、Xiaomi 13T Proの方がおすすめです。
こちらであればゲームもちゃんと遊べるし、おサイフケータイや防水防塵もしっかりと対応。カメラもまあまあの性能ですのでなんでも卒なくこなせる優等生となっています。
ゲームはそこまで重視しないならRedmi Note 13 Pro+がおすすめ
ゲームに関しては偶に遊ぶ程度だけど、ほかの用途は卒なく出来ないと困るって人には、Xiaomi Redmi Note 13 Pro+がおすすめです。
日常的な用途であればまず困らないどころか、重たいゲームであっても設定を下げればそれなりに動かせる処理能力に加え、防水防塵におサイフケータイと、POCO F6 Proに足りない部分もしっかりと対応しています。
値段も6万円しない価格となっており、POCO F6 Proよりも安い価格で買えるのも魅力です。