Wizard Survivorから始まってVampire Survivorsで名を馳せ、今や一大ジャンルにまでなったヴァンサバライクゲーム。現在も様々なタイトルが発表され続けている中で、個人制作ながら中々に面白いゲームが存在しています。
この記事では個人制作らしいヴァンサバライクゲーム、スペースウィルのレビューをしていきたいと思います。
スペースウィルの特徴
豊富なコアとユニット
このゲームの特徴は、なんと行ってもその豊富な選択肢にあります。
まず自機となるコアですが、これには60個もの種類があり、それぞれかなり特徴的な能力を持っています。遠距離戦に向いたものから、接近戦に向いているもの、回復特化だったり特殊な能力持ちだったりと、非常に個性的です。
コアによって装備できるユニットの適正数が違っているのも特徴で、この適正値を超えると旋回速度と移動速度にデバフが掛かってしまいます。最終的には身動き一つ取れなくなります。
これに武器である100種類を超えるユニットと、1000種類近くのチップを組み合わせて、戦っていくというのがこのゲームの根幹にあります。
とにかく種類が豊富となっているので、中々飽きが来ないゲームとなっています。
難易度的には高い方
このゲームの難易度は現状結構高い方だと思います。
というのもこのゲーム、Vampire Survivorsにあるようなコインを消費してのスタート時の自機効果というシステムが存在しておらず、ゲームが下手な人が性能でゴリ押しするという戦法が取れないからです。
加えて、大量にあるユニットや、計1000種類近くある性能を強化するチップというアイテムが、各ウェーブクリア時にランダムで選出されるせいで、狙ったものを選びにくいからです。
一応、これらから必要ないものを出ないようにするロック機能もあるにはあるのですが、最初から出ているものはロックすることが出来ず、あくまでも実績解除で入手したものだけしか出ないようにできないので、自分好みのユニットやチップが中々出てこないのです。
Vampire Survivorsだと、ユニットのレベルを上げ切ったり、所持制限まで種類を獲得すれば、以降他のものは出ないのですが、このゲームにはその概念は無いので、永久に渋いガチャを引き続けることになります。
やりがいがある難易度ではあるのですが、本家Vampire Survivorsのぬるめな(そういう風にできる)難易度に慣れきっていると、かなり苦行に感じるかもしれません。
絆レベル10というキツイ実績
このゲームには各ユニットで同種類のものを装備し固めていくことで、その能力レベルが上がっていく絆システムというものがあります。たとえばレーザー系の武器で固めていくと、レーザーの攻撃力などが上昇していくというシステムです。
これのレベルをマックスである10に上げるという実績があるのですが、これが中々しんどいです。通常の20ウェーブクリアまでにはとてもじゃないですがそこまで上がらないですし、筆者の場合は絆レベルアップまでの負担が半分になるというコアを選び、40ウェーブ到達までプレイしてようやく10に上がりました。
通常の20ウェーブとは違って、以降のエンドレスモードでのウェーブは難易度が上昇して敵も固くなるし、ウェーブごとのユニット購入も高額化するなど非常に大変です。加えて上記の闇鍋ガチャ要素のせいで狙ったユニットが中々出てこず、絆レベルをアップできないというのが辛いです。
製品版なのに未実装な機能がある
開発室の中にはアイテムロック機能があるのですが、その他の機能は概ね未開放のままです。下のほうにはまだ未実装であるということが明確に記されているので、
筆者の解放状況の問題ではないと思います。
Steamでは完成品として売っているだけに、ここはちょっとどうかと思いました。まだ未完成のベータ版として販売しても文句は出ないと思うのですが。
日本語訳がエキサイト翻訳並
ところでこの翻訳文を見てくれ。こいつをどう思いましたか_
画面外にまではみ出した戻るの誤訳、【リターンマッチ】。おそらく準備完了の誤訳である、【の準備を】。今どきここまで酷い翻訳なんて中々みないですよ。
Google翻訳でももっとマシな翻訳をしてくれるんじゃないかな。
個人制作のゲームですし、誤訳は教えてくれたら直すと名言していますが、そもそも相手は日本語が通じない海外の人なので、どうしたものかと。
まとめ
なんか問題のある部分ばかり多くなってしまいましたが、高難易度なゲームも楽しめるという人であれば、本当に楽しいゲームですよ。筆者はまだ全然ユニットやコアを解放できてはいませんが、何回も死にながら進めています。
自機の強化項目が追加されれば、もっとライトなユーザーも遊んでくれるんじゃないかと。
ちなみにこのゲームですが、定価でも580円とかなりお安いです。気になった人は買ってみても、まあ損はしないんじゃないと思います。