スマートフォンとパソコンにおいて、もっとも高いシェアを獲得しているブラウザといえば、間違いなくGoogle Chromeといえるでしょう。しかし、筆者としてはこのChromeが、そこまで優れているブラウザだとは思わないし、実際Chromeなんてまるで使っていないのが現実です。
これは決して筆者が逆張りオタクだからというわけではなくて、明確な理由があるのですが、今回の記事では、何故Google Chromeを使わないのかをまとめて行きたいと思います。
Google Chromeを使わない理由
スマホ版は拡張機能が無い
筆者は基本的に、すべてのブラウザに拡張機能を入れて、自分好みに調整して使うのを好んでいます。実際そうしたほうがウェブブラウジングにおいては快適です。
しかし、スマートフォン版のGoogle Chromeにおいては、この拡張機能が存在していないのです。
確かにスマホ版のChromeは、動作が軽快で、比較的低スペックなスマートフォンにおいてもそこまでもっさりせずに動かせるというメリットはありました。
しかし、過去のミッドレンジ以下は処理能力が低すぎて動作自体が重かった頃とは違って、現在のミッドレンジスマホでは3万円を切る価格ながら、快適に動作するものも多くあります。それすなわち、わざわざ機能の絞られたChromeを使わずとも、より多機能なブラウザとか、拡張機能で色々調整できるスマホを使っても問題ないところまでキているのです。
ましてや筆者の現在使っているスマホは、一応ハイエンド帯のものとなっています。なのでわざわざChromeなんか使わなくとも、機能豊富なVivaldiや、拡張機能のあるFirefoxなどを使ってもサクサク動いてくれるのです。
Chromeライクが良ければ最初からEdgeが入っている
WindowsPCの話題でよくあるのが、最初から入っているブラウザであるEdgeの仕事はChromeをダウンロードすることだというものです。
これは実際、昔であれば間違っていない話です。というのも現在のEdgeと昔のそれは、完全に別物だったからです。
昔のEdgeは今のようにChrome派生のブラウザではありませんでした。レンダリングエンジンからして別物で、UIもまた違っていました。
このころのEdgeは確かに到底褒められたような内容ではありませんでした。やたらと重い。低スペマシンではChromeと比べてもっさりとしている。機能面もしょぼい。IEに毛が生えたような便利さでしかないのも災いして、みんな軽くて使いやすく、拡張機能も豊富なChromeに移行していってしまいました。
しかし、現在のEdgeはといえば、Chromeの機能追加版になりました。連携がGoogleアカウントではなくMicrosoftアカウントに変更されたのと、細かな仕様がちょこっと変わったくらいの変化でして、UIとかは結構近いですし拡張機能も共通で、Chromeをだいぶリスペクトした形のクローンブラウザになっています。
そしてEdgeはWindowsのシステムに組み込まれたブラウザなので、アンインストールすることはできません。
なのでわざわざChromeをここからインストールしてしまうと、むしろ便利機能の減ったブラウザが一個増えただけで、容量を無駄に圧迫するということになってしまうんですよね。
だからわざわざWindowsパソコンにChromeを入れるくらいなら、素直にEdgeを使ったほうが、現在においては無駄がないということになります。
拡張機能だけでは限界がある
確かにChromeの拡張機能は数が豊富です。しかしChromeの拡張機能も、決して万能というわけではありません。
筆者がパソコンのブラウザにおいて最も重要視しているのは、サイドバーの存在です。画面左側に、ブックマーク一覧やダウンロード状況、履歴などを表示する機能なのですが、Chromeは標準ではその機能がないのです。
じゃあ拡張機能でそれを補えばいいじゃないかと思うかもしれませんが、Chromeの拡張機能のサイドバーって、どれも動作に癖があったり、なんか読み込みに時間がかかったりして、自分の好みには合わないんですよね。
サイドバー機能はブックマークのみの表示とはいえFirefoxにもありますし、VivaldiやFloorpには凄く便利なものが存在しています。
せめて昔のFirefoxにあった、オールインワンサイドバーみたいな拡張があればよかったのですが、権限絞り問題で拡張機能の対応がどうなるか不鮮明な今の状況では、それを期待するのは酷な話でしょう。
まとめ
Chrome派生ならVivaldi。Firefox派生ならFloorpというのが、筆者が現在おすすめできるブラウザとなります。筆者がパソコンでおすすめするのはFloorpなので、よければ皆さんもダウンロードしてみてほしいです。