2019年末頃に発覚した、神奈川県のHDD転売データ流出事件。中身のデータは削除されていた筈だが、そのデータは復旧されてしまい流出事件となり発覚してしまう。
実はHDDのデータは意外と簡単に復旧できてしまいます。今回はデータ復旧方法及び完全なデータ削除の方法について講釈を垂れながしていきます。
HDDのデータ復旧方法
パソコンを使用していて、誤ってデータを消してしまった経験はないでしょうか。通常であればそういったデータは、ゴミ箱に一時的に保管されているわけですが、それすら残っていない事があります。通常、そうなってしまった場合はWindousバックアップで復旧するくらいしかないのですが、実はもっと手軽にデータを復旧可能なほうほうもあります。
というのも記録保管用のストレージは、一見するとデータを完全削除しているように見えても、実際は一旦隠している状態になっているだけなのです。
復元ソフトを使う
データの復旧はフリーソフトで簡単にできます。EaseUS Data Recovery Wizard Freeなんかがおすすめです。使い方も簡単で直感的に操作できるし、ググれば使用方法も出てくるので試してみて欲しいです。
業者に頼む
データ復旧業者なんてのも出回っていますが、これは正直いくらなんでもぼり過ぎです。消えたデータを絶対に復元できる保証はしてくれないのに、最低でも三万円はかかる。物理的障害でHDDが動かなくなったならともかく、単にデータが消えただけなら自力で復元したほうが良いでしょう。
HDDのデータ削除方法
何度も何度も書き込んでは消すを繰り返す
前述したとおり、データを削除したように見えても実際は隠されている状態。しかし、何度も何度もHDDでデータを書き込んだり消したりを繰り返していると、その保存されているデータは新しく削除されたデータに上書きされていってしまう。結果的に消したいデータは完全に削除される寸法ですが、本当に消えているかは確認のしようがないので絶対ではないです。
完全削除ソフトを使う
上記の手順をすべてソフトに行ってもらう。色々なフリーソフトが存在しているので、復旧よりも遥かに手軽です。ただし誤操作で大切なデータも完全削除してしまうと目も当てられないので、慎重に操作しましょう。
ただ、これを行ったとしても、やはり本当に消えているかは確認のしようがない。中古でHDDを売り払うつもりであれば、念には念を入れ何度も行ったほうが良いでしょう。
物理的に破壊する
これこそが絶対に復元させない唯一にして絶対の方法。破片が飛び散らないように袋にでも入れて、鬱憤を晴らすかのごとくトンカチで何度も叩きつけて壊してしまいましょう。そうすれば記憶媒体も粉々になって、復旧なんて不可能になります。
そもそも神奈川県の事件は、重要なデータの入ったHDDの処分を業者に任せたのが間違いです。本当に重要な公文書であれば、職員自らHDDを取り出して破壊するべきだった。
総評
HDD、特にパソコンに内蔵されているものには重要なデータが保存されています。ブラウザ上でクレジットカードを登録していればそのデータも存在しているし、各アカウント情報だってそうです。
OS入りのPCでないと下取りしない店もあるので難しいところですが、他人に見られたくないデータがあるのであればHDDを取り出して物理的に破壊するのが一番の安全策でしょう。