私を含め、多くのスマホ関係の紹介記事に置いて、AnTuTuベンチマークで性能を数値かするのがセオリーとなっています。実際数値で表現されていれば、能力を示すという意味では非常にわかりやすいと思います。
しかし、このAnTuTuの点数を絶対であると決めつけ、その数値で他のスマホを馬鹿にするのは非常にナンセンスです。もっとも重要のはベンチマークのスコアではなく、実機が使用者本人にとってどれだけ使いやすいかです。
AnTuTuは目安である
数字というわかりやすいもので表現してくれるAnTuTuベンチマークは非常に良いものです。しかしベンチマークというのはあくまでテストや目安です。このスコアの高さを絶対視してしまい、このスコア以下だから駄目と断じてしまうのはもったいない話です。
使用者によって必要なスペックが違う
誰しもがみなハイエンド並の性能を必要をしているわけではありません。ここで一度目安を表記しておきます。
- 10万点以下:電話とメールのみの使用者向け
- 20万点以下:ネットサーフィンと動画も見る人向け
- 30万点以下:それなりにゲームもする人向け
- これら以上:がっつりゲームもする人向け
正直一般的なユーザーであれば20万点~30万点のスマホであればまず困らないと思います。ゲームをほとんどしないのであれば、要求スペックは10万点代半ばもあれば充分と言えるでしょう。
日本国内で最も普及しているiPhoneがなまじハイスペックなだけに勘違いしている人も多いでしょうが、普通に使う分にはある程度の性能があれば充分です。自分の用途にあわせてスマホを買い、お金を節約するというのは賢い選択です。
機種ごとの最適化ってものもある
AnTuTuスコアが低めでも存外軽快に動作する端末も存在しています。たとえばHUAWEI製の廉価版スマホやタブレットだと、十万点以下という点数だけなら及第点もあげられない数値を叩き出す端末でも、ネットサーフィンやYoutubeくらいならそこそこ快適に動作してくれます。
逆にスコアが高くても、一部のアプリが思ってたよりもカクつくなんて事もあるので、メーカー毎のソフトウェアの作り込みは実際の動作に大きな影響を与えます。
防水防塵などスコアに出ない性能もある
AnTuTuはCPU、GPU、読み書き速度、並列作業の性能は数値化してくれますが、実際のスピーカー音質だったり防水防塵だったり、そういった要素までは数値化しません。
カメラ性能に重きを置いているとか、音楽再生機能なら自信あります、なんてスマホは評価されない項目として切り捨てられてしまいます。
総評
この記事を軽く流し読みしてくれたなら、AnTuTuスコアはあくまで目安ということが理解できたと思います。重要視しても問題ない数値ですが、高い数値のものを買えばいいわけではない、他にも重要な要素もあるということが伝われば幸いです。
何よりも大事なのはスコアの大きい端末を買うことではなく、自分の使用用途にあった端末を買うことです。