安物メカニカルキーボードの大多数は、Cherry互換の中華メカニカルSwitchを採用しています。まともな性能のものもありますが、中には完全無名の粗悪品も存在しているため、何処製のスイッチを採用しているかわからない製品を購入するのはいささか勇気のいる行為だと思います。
しかし、今回紹介するオウルテックのメカニカルキーボードはひと味もふた味も違います。まず販売メーカーはそこそこ知名度があるし、採用しているスイッチは本家本元のCherryスイッチ。それでいてお値段が7000円を切るという凄まじい製品です。
スペック
Cherry軸を採用
このキーボードの一番の評価点はこれです。よくわからない無名メーカーや、有名でも互換スイッチを使用することなく、本家本元のCherryMXスイッチを採用しています。それも赤、青、茶軸と3つの種類を用意しているので、好みのスイッチを選択する事が可能です。
PS/2接続に対応
変換器をかませる必要がありますが、PS/2接続にも対応しています。これによりUSBポート以外でも使用が可能になり、Nキーロールオーバーにも対応するようになります。逆に言えばUSB接続時のアンチゴースト機能は低めで、ゲーミング用途には向かないと言っていいでしょう。
豊富な付属品
これだけの手を抜いていないハード面ですが、付属品も非常に豊富です。パームレストにPS/2変換器、ゲーム向けのキーキャップ4つに簡易キープラーまでついてきます。
ここまでいたれりつくせりで7000円を切っているのだから、とんでもないコストパフォーマンスだと思います。
ただし問題が一つ
ここまでだと非常に良い製品だと言えますが、このキーボードには一つだけ問題があります。それはキーキャップ以外のほぼ全ての面にラバーコーティングがされてしまっていることです。
手触りが良くなるという肯定的な意見もありますが、ホコリが溜まりやすいし加水分解でベタつき始めるので、手放しで喜んでいいかと言われると否定せざる得ないです。とくにパームレストまでラバーコーティングされてしまっているので、もろに手首を載せておく部分でベタつくのはさすがに勘弁です。
総評
良い点
- Cherry軸採用
- PS/2接続にも対応
- 豊富な付属品
悪い点
- 発売が古い
- ラバーコーティング
ラバーの劣化する恐怖こそありますが、それさえなければかなり良いキーボードだと思います。なにせ7000円を切る価格でCherry軸を採用し、ここまで豊富な付属品を用意しているキーボードなんてほぼほぼ無いと思われます。
お金はなるべく掛けたくないけど、ちゃんとしたメーカー製スイッチ採用のメカニカルキーボードが欲しいという人にはおすすめできる製品だと思います。