中国製のスマートフォンに対する日本人の目は、未だに厳しいものだと思います。米中間の貿易戦争の結果、HUAWEIも謂われのない風評被害を流されました。
しかし、実際のところ中華スマホというのはそんなに酷いものではありません。今回の記事では、中華スマホの偏見を払拭していく事を目的に講釈を垂れ流していきます。
中国製のスマホが安い理由
中国製のスマートフォンが安い事について、「どうせ粗悪な部品使ってんだろう」とか、「性能がダメダメなんだろう」なんて意見を聞くことがあります。しかし、そんな事実は存在しません。
たしかに、かつての中華製品は全体的に粗悪なものが多かったのも事実ですが、中華製品だって日夜研鑽を重ねています。少なくとも日本市場で正規に購入できるスマートフォンで、そんな劣悪な商品は存在しません。
価格競争が激しいから
中国は日本に比べ遥かに大きな市場です。それに加えて陸続きで大国が存在しているので、そちらにも商品を販売しています。そんな大きな市場でこれまた多くの企業がしのぎを削っている状態なので、厳しい価格競争があります。良いものを安く販売しなければ売れないのです。
人件費の問題
日本に比べれば中国の人件費は安いです。日本企業も中国工場で多くのスマホを製造していますが、やはり中国本国企業に比べればどうしてもコストは掛かってしまいます。
諸説あるけど一般的には十万円貰えれば御の字なんて話もある。
ケチるところはケチっている
ケチるといっても粗悪な部品を使っているわけではありません。例えばカメラ性能だったり音楽性能だったり、どこかの性能をコストカットのためにあえて性能を下げている部分が存在します。
けっして品質が悪いわけではありません。
セキュリティに関して
中華スマホを使っていると個人情報を引き抜かれるなんて意見を聞きます。実際Xiaomiがアリババに利用者の個人情報を引き渡していた件も問題になりました。
日本製でも米製でも結局抜かれてる
やっぱり国産やiPhoneが安心安全! と思いきや実はGoogleやAppleも個人情報や使用データを収集しています。結局中国に情報提供するかアメリカに情報提供するかの差で、情報を抜かれないという選択肢は存在しないのです。
政府関係者であれば国産スマホを使うのが好ましいでしょうが、ごく普通の一般人であればあまり関係のない問題ということです。
バックドアで遠隔操作されるような事はない
バックドアで端末を乗っ取りどうこうされるという意見もありますが、実際にそんな問題が起きたとは聞いたことがありません。バックドアが見つかったという報道自体はいくつか確認されているものの、いずれも真偽不明です。
日本でも不審な部品が見つかったと報道がありましたが、そんな部品は存在しなかったという情報もありやはり真偽不明の眉唾もの。
そもそも一般市民向けの個人端末で、ハードウェアレベルのバックドアを仕掛けることはないと思われます。
本当にやばい製品は市場に並ばない
もし本当にそんな危険な製品であれば、政府や企業からすぐに回収命令がでるはずです。しかし、実際にはせいぜいマスコミが騒ぎ立てるレベルでしかなく、回収を提案されることさえない状況です。
日本市場で購入可能であれば、普通に使って大丈夫でしょう。
やはり国内正規品に限る。中国の無名メーカーが販売しているような製品は、USBケーブルなんかでも変なプログラムが起動するなんて事がある。
総評
安い理由は品質の問題ではないし、セキュリティ面も結局のところ国産やiPhoneと大差ない。であれば日本の市場で購入可能な商品は普通に購入して大丈夫です。そもそもキャリアや格安SIM会社だって危険な製品を取り扱って問題視されたくはないので、きっちりと調査はしている筈です。
この記事で少しでも中華スマホに関して偏見が拭えたのなら幸いです。