Xiaomiといえばコスパに優れた製品を多数製造している大企業で、その製品はスマホだけでなく様々な分野に及んでいます。
そのXiaomiが抱えるスマホ向けのブランドとして、POCOというものがあり、これはXiaomi系のスマホの中でも特にコストパフォーマンスに優れたものとなっています。
今回はそんなXiaomiのPOCO系統のスマホの中で、初の日本上陸モデルのハイコストパフォーマンスモデルのゲーミングスマホ、POCO F4 GTについて解説していきます。
製品特徴
非常に高性能なSoCを搭載している
このスマートフォンはゲーミングスマホなので、それに備えて非常に高性能なSoCであるSnapdragon 8 Gen 1を搭載しています。
2022年8月現状において最も高性能な現行SoCは伊達ではなく、ほぼ全てのゲームにおいて最高設定でゲームを楽しむことが可能です。
こういう高性能SoCは、どうしても排熱でスペックダウンしてしまう宿命があるのですが、本製品はそれようの高性能な冷却システム、LiquidCool テクノロジー 3.0を搭載しているので、一般的なスマホとくらべても格段に熱処理効率に優れています。
ROMやRAMもゲーミング向けに合わせて高性能なものを搭載
RAMとROMも妥協することはなく、読み込み書き込みが高速であるようにLPDDR5+UFS 3.1を搭載しています。
容量も8GB+128GBと12GB+256GBから選択可能で、どちらを選んでも大容量です。
ポップアップトリガーもある
ゲームで使えるコントローラーでいうLRボタンも搭載されており、それ向けの機能として中々に快適です。こういったハードウェア的なボタンがあるのはゲーミングスマホならではです。
使わないときは収納しておけるので、普段遣いの際に無駄に触ってしまうこともありません。
充電機能も非常に優秀
Xiaomi独自の急速充電技術に対応しており、その出力は驚異の120Wです。たったの17分で0から満充電に持っていく怖さすら感じる超急速充電が可能です。
ゲーム中に使うのは少々まずいかもしれませんが、充電忘れてたまずい! なんて状態のときでも合っという間に充電可能なのは重宝します。
カメラに関しては妥協が見える
その他スピーカーなんかもゲーム向けに良いものを搭載している本製品ですが、やはりゲームとはまるで関わりがない部分なのでカメラに関しては若干ケチっています。
望遠レンズがないのでズームはデジタルズームだけですし、暗い部分の撮影は苦手。光学手ブレ補正もついていないので、ピント合わせが若干遅く動画も揺れると、このスマホの値段を考えてもそこまで良いものとはいえません。
値段はやはり安いけど……
値段に関しては8GB+128GBモデルがおよそ7万円、12GB+256GBが85000円ほどで購入可能です。決して悪くはないと思いますが、Xiaomi(正しくはPOCOアカウント)がTwitterで他社スマホを煽りまくって出した割にはちょっと高いかなと。
いやスペック的にはもちろん安いですけど、日本市場で多くの日本人がiPhoneばかり買う状況で、わざわざこれを買う人はどれだけいるのかという話。
iPhoneを買わない日本人の多くはミドルからエントリーのお安いスマホとしてAndroidを選択するし、残るスマホが好きなオタク気質な人たちは、日本より安く買える海外通販でこのスマホを買うわけで。
特に円安が進んで日本国民の多くか貧乏になっている現状において、わざわざ日本市場でこのスマホを買うという人は少ないと思うのですが。
まとめ
ゲーム向けのスマホとしては優秀ですし、ブラックとシルバーならば、日常仕様で使っても違和感のないデザインで、悪くはない製品だと思います。
ただし、どうにも狙っている層がニッチというか、わざわざこれを買うかという問題がついて回る、なんとも難しいスマートフォンだと思います。
まあゲームを楽しむ目的に限れば、iPhone以上に役立つと思います。