ハードディスクはパソコンには欠かせない記憶媒体でしたが、昨今ではSSDにその役目を奪われつつあります。とはいえ、まだSSDのほうが値段的には高いので、未だにHDDは現役でもあるし、店売りでも外付け記憶媒体になると、HDDが一般的になります。
しかし、2028年にはHDDが淘汰され、SSDにほとんど取って代わられるという意見が出てきました。今回は、それが本当に正しいかどうか、私なりに考察していこうと思います。
HDDはSSDに淘汰されるか?
SSDが安くなってきているのは事実
出たばかりの時はHDDに比べてかなり割高なSSDでした、現在は安いものであれば、2倍はしない程度の価格差に落ち着いています。
こういうSSDやmicroSDなどの記憶媒体系の半導体製品は、技術が進めば進むほど安くなっていく傾向にあり、今後も安くなっていくことが予想されます。
1年2年の間であれば問題無さそうですが、5年後にもなれば、一般家庭向けのSSD2~4TBどの製品であれば、それこそ価格差が縮まるどころか、同額程度まで値下げが来てしまってもおかしくはないでしょう。
そうなってくると、SSDは基本的にはHDDの上位互換と言ってしまっていいので、淘汰されてしまっても仕方ないでしょう。
SDGsの流れにはSSDが適している
西欧諸国ではSDGsだ省エネだと躍起になっていますが、こと省エネ面を考えるとSSDはHDDよりも遥かに優れています。
というのもHDDからSSDに切り替えると、その消費電力は80~90%削減されるので、圧倒的な省エネ製品となっているのです。実際、多くの外付けHDDが別途コンセントで電力供給が必要なのに対し、SSDはUSBのバスパワーだけで使用が可能です。
これだけ圧倒的な消費電力の差があるので、近年の馬鹿みたいに高額化した電気代の観点からも、HDDよりはSSDという流れになるのと当然の帰結といえます。
防犯目的であればSSDのほうが上かも
たまに地方自治体や会社で使っていたパソコンから、HDDを抜き出して中古販売して問題になることがありますが、これの何が問題かというと中のデータが残っているからです。
データくらい消せば良いだろ、と思うかもしれませんが、HDDのデータ復元は結構簡単で、それこそ専門的な知識がなくとも、フリーソフトをポチポチやれば簡単に前のデータの普及が可能です。
それに比べるとSSDはデータの保存方法が複雑らしく、HDDよりは復元が難しいそうです。そういった情報漏洩のリスクを考えると、HDDよりもSSDのほうが優れていると言えます。
まとめ
少なくとも、一般家庭向けの製品としてはHDDの需要は大きく下がるのではないかと思います。データサーバーを扱う企業向けならまだまだ需要はありそうですが、一般家庭で4TB以上のSSDを必要とすることは少ないでしょうし。
これからの時代はSSDの天下かもしれませんね。