一時期は日本のスマホ業界の中で、Android系スマホの中ではSamsungに次ぐくらいには有名で売れ行き好調だったOPPO。しかし近年ではそれも見る影もなく、たまに当たり障りのないミドルクラスのスマホばかり出しています。
この記事ではどうしてOPPOがここまで日本で衰退してしまったのかを、解説していきたいと思います。
OPPOが日本市場で衰退してしまった理由
日本市場がそもそも美味しくない
昨今は日本国民全体が貧困化してきたこともあって、以前ほどハイブランドなiPhoneを購入する層は減ってきています。しかし、それでも未だ一番人気はiPhone。iPhoneじゃないと学校でいじめられるというくらいには、特に中学から大学生までの若者学生世代ではiPhoneがトップシェアを誇っています。当然大人もiPhoneという人は未だに多いことでしょう。
そうなってくると、OPPOがどれだけ日本市場に力を入れたとしても、中々そのスマホは売れません。いくらAndroidスマホの中で高いシェアと取れているとはいっても、スマホ全体のシェアでいえば過半数も取れないのですから。
こうなって来ると、OPPOもやる気を失ってきます。一時期は日本じゃ売れないし、日本人向けにやっていたTwitterの投稿も辞めようかなという話にもなっていたくらいですので。そもそもOPPO自体が日本市場を見放しつつある感じですね。
フラグシップがコケた
OPPOが販売していたフラグシップスマホ、find X3 Proというスマホがコケてしまった事も、衰退に関わってくることでしょう。
このスマホ、決して悪いスマホじゃないんですけど、人を選ぶ要素も多くてですね。とにかく指紋が目立つ筐体とか、使い道の無い顕微鏡カメラとか。同時期に販売していたReno 5Aにあったおサイフケータイ機能が搭載されていないというのも痛手でしたね。
中国製スマホはコスパが良いのが売りなのですが、当時の円安前の価格でも10万円超えていたりと、値段もiPhoneばりに高かったのも強気すぎました。結果的に、海外では知りませんが、日本ではそこまで売れてはいなかったですね。
フラグシップってたしかに大量に売るものではなくて、どちらかといえば一部のちょっと裕福なユーザーが買うものではあるんですけど、それにしたってせっかく日本で販売したのに売れないとなると、OPPO側からしたら「どうせ日本人は高いのはiPhoneしか買わないんだろ!」と判断されても仕方ないわけで。
事実としてこのモデル以降、日本ではフラグシップ、ハイエンドに位置するスマホは現在でも販売されていません。日本人が使いたければ、個人輸入や海外通販、中古ショップなどで購入するしかありません。なお技適が通っていない可能性もあるので電波法に引っかかる危険性もありますがね。
消費者を舐め腐ったミドルスマホのラインナップ
ここまではどっちかというと買わない日本人側が悪いみたいな事を書いてきましたが、OPPOのやり方も良くないです。だって完全に消費者を舐め腐ってますもん。
一番大衆向けに販売されている、ミドルプライスのスマホのAシリーズなんですけど、良いものもありますが悪いのもかなりあります。
たとえばReno Aの次に次世代機として販売されたReno 3A。なんとSoCの処理能力面が後継機の癖にスペックダウンしています。他にもReno 5Aから7Aになったときは、カメラ性能が劣化していたりと、スマホにとって重要視される部分の性能面が下がっているということが結構あります。
普通後継機となると、全体的には据え置きであってもいくつかの性能は向上しているというのが一般的だと思います。けどOPPOにはそれが当てはまらなくて、多少性能が上がっていても、それは排熱がちょこっと良くなったとか、地味な部分のスペックアップで、むしろ大事な部分が劣化してしまっていることもあるので、買う前に調べないとマジで痛い目を見ます。
そんな有様なのに、後継機の方が順当に値段が高い(前モデルは値下げされることが多い)ので、誰が性能の低くて高い後継機なんて買うの? となるわけで。そんなことを繰り返していたら、そらOPPOスマホを買ってくれていたユーザーも、じゃあ他のコスパスマホ買うわとなるわけで。
まとめ
iPhoneが根強くて売れないというのはわかります。しかし、それで見切りを付けるばかりか、おざなりな進化をした新製品を売りつけていては、そら少ないユーザー達も切り捨てるよねというのが素直な感想になります。
特に最近は、無理にOPPOなんか買わなくても、MOTOROLAやXiaomiが堅実なミドルスペックスマホを販売してくれているので、ますますOPPOばなれは進むことでしょう。