多くのキーボードユーザーが、高級モデルを買おうとした際に、REALFORCEという機種を目にすることになるでしょう。それだけREALFORCEのネームバリューは大きく、有名なブランドになります。
しかし実際のところ、こんなに高額なのに実際それだけの価値はあるのかとか、色々と悩ましい面も多いと思います。そこで、この記事では実際に過去にREALFORCEユーザーだった自分が、REALFORCEが本当におすすめできる機種なのか、まとめて行きたいと思います。
REALFORCEって実際に買いなのか?
静電容量無接点スイッチに関しての実際の感想
まずこの静電容量無接点スイッチに関しての意見から。このスイッチは物理的接点を持たないという仕様によって、チャタリングなどの故障が極めて起きにくいというのが大きな売りだと思います。
しかしこの面に関しては、メカニカル方式のキーボードでも、光学センサー式のものを採用することで、同じだけの耐久性の確保を実現してしまったので、もはや静電容量無接点方式独自のメリットではなくなってしまっているのです。
加えて、打鍵感に関しては、個人的にはメカニカルキーボードの方が上だと思っています。静電容量無接点スイッチの打鍵感が悪いとまではいいませんが、タイピングしているだけで楽しくなってくるような間隔は、REALFORCEには無かったんですよね。
このへんは他にも多くのメーカー製のスイッチがあって、色々と切磋琢磨できる状況にあるメカニカルスイッチならではの利点だと思います。競う相手が多ければ多いほど、他社より上へ他社より先へと、機能や快適性をあげなければいけませんので。
やっぱりキートップがなぁ
REALFORCEの詰めが弱いなと思う部分に、キートップがあります。REALFORCEシリーズのキートップの多くは昇華印刷、または従来のレーザープリントのものとなっています。これらはメカニカルキーボードにそこそこある、二色成形の印字に比べると、どうしても文字がかすれて消えてしまうという問題を抱えているのです。
せっかくスイッチ自体は超耐久長寿命となっているのに、使っている内に印字が剥がれてしまっては、あまりにも見た目が残念になると思いますよね。
加えてゲーミングモデルを除いて多くのREALFORCEは、キートップの規格も独自品です。なので他社製のキートップを使うことはほぼ出来ず、交換には自社純正のものを使うしか無いし、それの値段は高い。さらにあまり数を作っていないのか入手性も良くないと散々な有様なのです。
値段があまりにも高い
元々高耐久ゆえの高機能を謳っているモデルなので、当然ハイブランドな製品になっているのですが、その価格は一般的なメカニカルキーボードと比べても、一回り、二回りは上の価格設定になっています。
まあとにかく値段が高いので、どうしても買うのに二の足を踏んでしまう価格設定だと思います。
対するメカニカルキーボードだと、高級モデルでもそこまでの価格はしませんし、入門向けの格安モデルが大量にあったりして、試してみるにはもってこいなんですよね。
気軽に試せないってのはかなりネックになってくる部分だと思います。
まとめ
値段が高い製品ですし、決して駄目駄目なキーボードではもちろんありません。ただ値段に見合ったというか、値段なりというか、買ったことに不満こそ抱かないでしょうが、買ったことに感動も抱けない、そんなバランスの製品になっています。
特に最近では高性能なメカニカルキーボードも増えているので、ライバルが多い難しい商品だと思います。買うのは止めないし、悪いキーボードとは思いませんが、おすすめするなら他のキーボードかなというのが現状の答えになります。